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12/19 ツール・ド・スランゴール2019 第2ステージ レポート

2019年12月19日(木)
Tour de Selangor 2019 Stage 2 (159.4km)

本日はTour de Selangor 2019第2ステージがSG BULOH - KAJANG間で行われた。コースレイアウトは市街地と森のアップダウンをふんだんに盛り込んだ厳しいコースとなっており、後半に登坂を含んでいることから、個人総合争いにも大きな動きがあることが予想された。

チームとしては昨日のレース全体の動きが噛み合っていなかったことから、このステージにおいてはあえて勝負せず、渡邊の個人総合6位を守ることに徹し、まずはチームとしての動きを取り戻すことを最優先とした。


レースはスタートからリーダーチームのサプラ(マレーシア)が盤石なレース運びで展開していくが、1回目のKOMを通過直後に6名の先行グループが形成される。この先行6名の中に渡邊の総合を脅かすほどの脅威は存在しないと判断し、まずはリーダーチームに集団コントロールを任せ、危うい事態も想定してチームから牽引役を投入する準備だけ整えることとした。

その後は先頭6名とメイン集団のタイム差をリーダーチームの安定したコントロールで2分前後に保たれたため、チームとしての介入は不要と判断。残すは終盤の登坂区間での攻撃に備えるのみとなった。

登坂区間に入ると先行グループも分裂し始め、メイン集団がこれを飲み込みながらペースアップし始める。このペースアップから昨日の勝者であるリーダーが満を辞して自ら飛び出しを図り独走体制に入ったことで集団は崩壊してしまう。ここに反応できたのは渡邊のみだったが、リーダの強烈なアタックについていくことはできず、最後のKOMを単独2位で通過。ここからは独走でリーダーを追走する形となるが差はみるみる広がっていく。

渡邊も懸命に追いすがるもののリーダーに2分以上の差をつけられ逃げきりを許すことになったが、渡邊は最後まで諦めることなく走りきり、このステージを単独2位でフィニッシュ。また、後方集団でも大前、岡本が奮闘し、それぞれ4位、8位と一桁順位でフィニッシュする活躍を見せ、さらに渡邊は総合を守るどころか3位までジャンプアップすることに成功した。

本来の目的以上のリザルトであったが、チーム全体の動きも良くなったことが何よりの結果となった。明日のステージはショートコースとなるため、展開が目まぐるしく変化することが予想されるが、チームワークの質をさらに高めるとともにステージ優勝も視野に戦っていきたい。

Text : Taiji NISHITANI
Photo : AISAN RACING TEAM

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