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12/18 ツール・ド・スランゴール2019 第1ステージ レポート

2019年12月18日(水)
Tour de Selangor 2019 Stage 1 (176.9km)

本日より開幕となったTour de Selangor 2019は2017年に出場して以来2回目の参戦となり、前回大会では総合、ステージとも表彰台に上がる活躍を見せている良い印象の大会である。今大会は12月開催と遅いこともあり、選手のパフォーマンスも心配されたが、各々のレースにかけるモチベーションが高いことから参戦を決意した。

愛三工業レーシングチームからは早川、住吉、渡邊、岡本、大前の5名をエントリー。他チームが6名エントリーの中、不利な状況ではあるもののコースレイアウトから考えても十分戦えるメンバー構成で臨んだ。

初日は総合成績を争う上で非常に重要なステージとなるが、参加チームの内、ローカルチームが大多数を占めることから大きく集団が分かれる展開が予想された。そのため愛三工業は先頭集団に複数名送り込むことを前提に考え、人数が絞られてから臨機応変に地元強豪チームに対抗し、総合10位圏内で争える展開に持ち込むことを目標とした。

レースはローカルアマチュアチームが主体となってアタックを繰り返すがどれも決定的ではない。地元強豪コンチネンタルチームの選手が動き出すと集団は活性化。これに対して各選手積極的に対応するものの有効な攻撃ができず苦しい展開になってしまい当初予定してた先頭集団に複数名送り込むことが難しくなってくる。やがて20名弱の先頭集団が形成され、ここに渡邊がなんとか入るが他チームが複数名入っていることから非常に苦しい展開を強いられることになった。

先頭とメイン集団との差は最大9分開き、チームとしての追走は現実的でないことから、メイン集団に取り残された選手は明日以降の仕事を想定して温存を図ることにした。

コースの半分を過ぎたころ先頭集団で動きがあり、5名の先行を許してしまう。渡邊は数的不利のなかこれに対して10名の追走グループに合流して奮闘を続け、最後の登坂区間では全ての攻撃に対応し最終的に5名にまで絞り込む。

その後先行していた5名からも1名脱落するなどあり、渡邊は5位争いのポジションでゴール勝負を迎え、最終順位6位でフィニッシュした。

本来の作戦から言えば今日のレースは8割方失敗と言わざるを得ないが、渡邊の奮闘により個人総合10位圏内の目標は達成できた。

明日も過酷な戦いが予想されるが、チームとしての機能を1段階引き上げ、さらに上位を目指して戦っていきたい。

Text : Taiji NISHITANI
PHOTO : AISAN RACING TEAM

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