REPORT

5/31 ツール・ド・熊野2014 Stage2 リポート

Tour de Kumano 2014
Stage2
109.3km

ツールド熊野2014第2ステージは定番の熊野山岳コース。2級山岳の丸山千枚田を2回、1級山岳の札立峠を1回通る厳しいコースレイアウト。愛三工業レーシングチームの作戦はヒルクライマーの平塚、早川、中根で区間と総合のアップを狙っていくこと。

レースがスタートして15kmで6名の逃げが決まり、作戦通り小森亮平が入る。6名は1回目の丸山千枚田をそのまま通過し、札立峠に向かう。後続のメイン集団はブリヂストン・アンカーを中心にペースアップを図る。札立峠に入ると先頭の6名はバラバラになり、小森は遅れてしまう。後続はアタックがかかり、札立峠を下りきったところで13名の先頭集団になる。そこに愛三からは中根が入る。またそこから2分差の第2集団に綾部、平塚、早川が入る。小森は下りでパンクしてして、復帰するもその後1人になってしまい、かなり遅れてしまう。

先頭の13名は3回目の丸山千枚田で中根のペースアップにより11名になる。その集団はアタックがたくさんかかるも一緒に丸山千枚田を越え、勝負は最後のアップダウンになる。

アップダウンに入るとBSアンカーのルバ選手とOCBCのシェパード選手が飛び出し、そこにスカイダイブドバイの選手が加わり、3名に。後続は牽制が入りタイム差が開いていってしまう。そこで何を思ったかBSアンカーのモニエ選手がアタックし、前の逃げをつぶしてしまう。中根は辛そうだったが、本人にはスプリント勝負に絞ることを伝えてあったので、棚からぼた餅な出来事だった。先頭集団はラスト2kmでアタックした宇都宮の増田選手もう1名の選手が先行してゴールスプリントに。中根はゴールスプリントのために残り2kmから前に上がっていき、ラスト300mで前を行く2名を吸収。そしてスプリントを開始して先頭にでるも、残り50mで脚が攣ってしまい、そこから6名に刺されて7位でのフィニッシュになりました。そこまでは完璧なレース運びだっただけに残念な結果になりましたが、中根の潜在能力をアッピールしたレースになりました。後続では綾部が15位、早川が22位でフィニッシュしました。その結果、中根の個人総合成績がトップと8秒差の4位になり、チーム総合時間が4位まで上がりました。中根は個人総合優勝圏内で最終日を迎えることになります。

明日のレースはクジラの街、太地町の周回レース。ボーナスタイムが与えられるスプリントポイントが2回、ゴールでもボーナスタイムが付きます。総合が秒差の争いになっているので、明日も白熱したレースになることが予想されます。愛三工業レーシングチームはチーム一丸となって中根の総合逆転、そしてステージ優勝を目指します。

引き続き応援よろしくお願いします。

Text : Takumi BEPPU
Photo : AISAN Racing Team

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