REPORT

6/1 ツール・ド・熊野2014 Stage3 リポート

Tour de Kumano 2014
Stage3
100km
ツールド熊野2014第3ステージは太地町の10kmの周回を10周する100kmのレース。

第2ステージの結果から中根がトップから8秒差の個人総合4位になったが、中間スプリントとゴールでのボーナスタイムで上位8名までが簡単に変動してしまう緊迫感のあるステージとなった。

チームの作戦では最初のスプリントポイントでチャレンジして、もしとれるようだったら次も取りにいくようにする、もしとれなかったらゴールまででのアタックに反応できるようにして、ゴールスプリントもチャレンジをしていく、ということに決めた。しかしながらリーダーのスカイダイブドバイはある程度のタイム差の選手を逃がしても、ゴール勝負にしてしまえば総合1位は逆転不可能、そしてドラパックも個人総合上位にいる選手はスプリンター系ではないため、アタックをしてボーナスタイムを取りにいくくらいしか策がなく、それよりもむしろ勝てるスプリンターがいるので、彼らでステージ優勝を取りにいく方が得るものが大きい。そうなると周りのチームの動きに合わせつつ、中根の持ち味をだせるところで狙っていくことが無難だった。

レースがスタートするとかなりのハイペースで進む。2周目のスプリントポイントの前に個人総合7位と9位の選手がアタック。これはチームで詰めて吸収することが得策だったが、あまりのハイペースに上がることができなかった。そして彼らがボーナスタイムを獲得する。これで個人総合7位の選手と中根との差は1秒差。次のスプリントポイントまで取られたら逆転されてしまうところ、BSアンカーの選手が単独でアタック。前の2選手を吸収してそのまま1人で行ってしまう。その動きで逃げていた2名の選手は集団に帰ってくる。この動きにだいぶ助けられてた。そして2回目のスプリントポイントはそのBSアンカーの選手、リーダーのマンセボ選手、そして総合2位の選手が獲得。上位の選手が取ったことにより特に総合に変動はない。

集団はアタックを繰り返しながら最終的にゴールスプリントになる。愛三からは綾部勇成と中根英登が残り、中根がスプリンターを相手にゴール勝負をし、6位でフィニッシュした。優勝はドラパックのウィッパート選手。第1ステージと同じくワンツーフィニッシュという結果だった。これで中根は個人総合4位を守り、UCIポイントを12ポイント獲得した。第2ステージであわやステージ優勝、そして第3ステージでは自分の脚でゴールを狙いにいくなど積極的な走りが目立った。今後のレースに期待したい。

今年の熊野はそこまでダントツに強い選手がいなかったので、若手中心で挑んだチームでも総合争いを戦うことができた。この経験を自信に変えてもらい、次のレースにも生かして欲しい。

このあとチームは合宿に入り、6月15日から始まるツール・ド・イラン(UCI 2.1)に備えます。

今回も応援ありがとうございました。

Text : Takumi BEPPU

Tour de Kumano 2014 Stage3 Result.pdf

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