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ランカウイ2011第4ステージ:チームの裏側現地リポート

ここ「ディアサポーターズ」では、監督による日々のレースリポートとは違った目線でチームの様子をご紹介していきます。連日リポートを送ってくれているのは、チームスタッフのNanaさんです。


ゴールし優勝が決まった瞬間、マレーシアから電話をくださいました。
遠い国で戦うチームの、どこも伝えていない表情や、思い。
南国マレーシアと、底冷えのする寒い日本を繋ぎ「現地の今」を日々伝えてくれます。同じ目標に向かいながらも色々な思いを集めて、勝利の日も、負けた日も、選手たちが前へ進む限り愛三レーシングの今を、これからもチーム一丸となってお伝えしたいと思っています。


そして今日は、嬉しい日ですね!
チームサイトやツイッターの愛三レーシングアカウント(@aisanracingteam)に、本当に本当にたくさんのコメントを頂きました。たくさんの応援を本当にありがとうございました!明日からまた新しいチャレンジ、新しい勝利に向かって走ります。これからも応援よろしくお願いします!


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ツール・ド・ランカウイ2011 第4ステージ
text.photo:Nana WATARAI (Aisan Racing Team)


ツールドランカウイ第4ステージが終了しました。常に冷静にいなければいけないのはわかっているのですが、やっぱり嬉しいものは嬉しいですね!
その話は後半で・・・。


今日はホテルからスタート地点への移動は約30分。いつも通りバンと2台のチームカーに分乗し向かいました。スタート地点でもいつも通り。スタート前は各自準備しながら、取材に答えたり、コースプロフィールを確認したりという時間が本当にいつも通り過ぎて行きました。


いつもどおり・・・
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匠監督はメディアの取材を受けていました(英語です!)
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予定通り11:00にレースはスタートしました。
今日は曇りだったのですが、途中から雨が降ったり霧が出たりの天気でした。特に下りは路面が濡れていて滑りそうで怖かったです。山に入ると集団はどんどんバラけて、遅れてくる選手も出始めました。山のステージでは、なかなか先頭の状況が分からないことも多く、今日もこの先の本当に先の方で頑張っていると信じてチームカーを走らせました。


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フィニッシュ地点手前でいつもの通り駐車スペースへ引き込まれた直後、172番Aisan Racing TeamのTakeaki Ayabeが優勝!との速報が無線から流れてきました。


チームカーの中は一瞬
「えっ!?172って言った!?」と驚きと嬉しさがあふれてきました。


すぐに日本や第2チームカーを運転中のジョニーGMにも連絡を入れました。優勝者はすぐに主催者の方に表彰台へ連れて行かれてしまいます。
ましてや、今回は選手は無線をつけていないので(スタッフ同士はつけています)伝えるすべもありませんでした。そんな中の各選手のコメントです。


西谷選手
びっくり仰天です!フィニッシュした時に謙一から聞いて思わず「えーーーーっ」って言いながら綾部の所にいきましたよ。自分のこと以上くらい、実は、泣きそうになるくらい嬉しいです!明日は全力でやるしかないですよね。山でしっかり勝負できるようにしてあげたいので、平坦区間はもちろん山でも頑張ります。死ぬ気で、いや死ぬまで頑張りますよ。たとえ山で離れても魂は一緒にのぼってますよ。


ケンケン選手
フィニッシュしたら、表彰台の裏で綾部さんがガッツポーズしていたんですよ。「ま、まさか!!!」と思いました。ハンパないです!明日はリーダーチームとして走るので何が起きるかわかりません。平坦で足を使わなければいけなくなるかもしれません。今日は遅れはしたけれど登りは良い感じだったので、山でも当然綾部さんを助けられるように頑張りますよ。自分のためではなくチームのためにとにかく全力を尽くして絶対に頑張ります!

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盛選手
まだ走っている時に田中さんから聞きました。早く綾部さんに会いたかったのですがいかんせん・・・(笑)。勿論嬉しかったですが、明日からリーダーチームだという考えも浮かんできました。綾部さんに会えたのはホテルに帰ってきてからです。明日は、せっかく綾部さんが頑張ってこうして形にしてくれたので、その頑張りを無駄にしないためにも皆で支えられる走りをしたいですね。自分の平坦は「絶好調」まではいかないかもしれませんが体調は悪くないので頑張ります。自分はリーダーに比べたら気も楽だし甘えたことは言ってられません。とにかくやるべきことをしっかりとやりたいです!


真平選手
自分は遅れてしまったのでフィニッシュしてから知りました。綾部さんに会えたのもホテルに戻ってからでした。ヒェーッ!すげえ!というのが最初の感想です(笑)。素直に嬉しいですね。今日山を登って、山が特に調子が良いところまでは行っていませんでしたが、平坦はきちんと踏めていて体調も問題ないので、平坦部分で綾部さんを助けられるように山まではしっかり仕事をしたいと思います。全力で頑張りますよ!


匠監督
監督としての初レースでの綾部の優勝は素直に嬉しいです。良い意味で誤算でしたね(笑)。先頭で残ってくれればとは期待していましたが、優勝してくれるなんて!明日からもあるので、しっかりコミュニケーションをとりながら頑張ります。監督としての初ステージレースは、波瀾万丈です(笑)。2日目で落車をして怪我をして病院へ着いて行ったかと思えば、4日目はステージ優勝でしかもリーダージャージまで獲得。表彰に、記者会見にアンチドーピングコントロールと監督業の色々なことをすでに経験させてもらっていますね。まだまだレースが続くので引き続き元気に頑張っていきます!


テクニカルディレクターのJamal 氏とアシスタントのJeff 氏
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昨年の西谷選手の時もそうでしたが、本当に沢山の方が祝福に来てくれました!テクニカルディレクターのJamal(ジャマル)氏やそのアシスタントのJeff(ジェフ)はいつもAisanを気にかけてくださいます。
実は昨日匠監督はこの二人と話をしていました。「平坦ステージが3ステージ終わったけれども、思ったような結果が残せていなくてすみません」と。
主催者の方々のAisanに対する期待が分かっているからこその言葉だったのでしょう。


二人からは「心配する必要はない。自分たちはAisanのことを信じているしきっとできる。なに、まだ始まったばかり。あと何ステージあるんだ。」
と逆に励ましていただいたそうです。


そんなこともあり今日の勝利は彼らも心から喜んでくれました。
信頼してもらえるというのは嬉しいし誇りだしでも、勝負の世界に絶対はないので当然プレッシャーもあります。


たくさんの方の支えと期待や願いをチカラに変え掴んだ勝利です
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記者会見の様子です
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2位の選手と
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チームの車を運転してくれている roni とratno も大喜び!
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嬉しいのは、勝った瞬間からその日の夜までですね。
明日からは気を引き締めてまた次に向かっていかないと。


去年の勝利の日に選手に言われて心に刻んだ言葉。この言葉をくれたのは他ならぬ綾部キャプテンでした。明日も全力で戦います。そして我々も全力でサポートします。ゲンティンのすごさを知っている私達ですが、誰も弱気な言葉ははきません。「全力で頑張ります。」記者会見で明日の作戦を聞かれたキャプテンのコメントです。


日本からの沢山の応援本当にありがとうございます!
明日もゲンティンに届くように応援をぜひよろしくお願いします。

コメント(2)

さっき動画みて泣いたのですが、チームメイトのコメントがまた泣けます。

昨年、西谷選手がステージ優勝したのも確か第4でしたね。
ホント、先ず1ステージ取れてよかった。
次は見事なART列車と盛、西谷の一発を期待してます。その前にきょうはあの過酷なゲンティンハイランド!今日も聚楽園から大仏パワーを送るよ。nanaさん我々の分の声援をチームカーからお願いしまーす。

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