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ツールド北海道 stage3 リーダージャージの行方

9月9日~13日の日程で開催中の「ツールド北海道(UCI2.2)」。
本日9月10日(木)には第3ステージが行なわれました。写真とともに今日の状況をかいつまんでお伝えします。

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第3ステージ
昨日の第2ステージで、愛三レーシング盛一大選手がステージ優勝を勝ち取り、総合リーダーの証であるグリーンジャージを獲得しました。それを受けた今日のステージは「リーダーチーム」としてレースに臨みました。


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総合1位の証 グリーンジャージを着る盛選手。ヘルメットもリーダー仕様!
photo:Hideaki TAKAGI

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日本チャンピオンジャージの西谷泰治選手。北海道には彼のファンも多い
photo:Hideaki TAKAGI


今日の第3ステージは名寄市から豊富町までの182キロ。大きな山岳はないものの日本海に面したコースを走り抜ける「風」との戦いとなりそうなステージです。愛三レーシングは5名全員が出走し、盛選手はグリーンのリーダージャージを着用してスタートラインに並びました。


Stage3
各賞ジャージが揃いレースが幕をあける
photo:Hitoshi OMAE


トップ盛選手と総合2位の宮澤選手(梅丹本舗GDR)とのタイム差は1秒。途中に設けられているホットスポットでのボーナスタイムを獲っていくなど僅差を縮める作戦や、タイム差を考えながら集団をコントロールするなどリーダーチームとしての走り、山岳ポイント狙いなど、選手・チームの考えが交錯していきます。
これがステージレースならではであり、北海道では常に僅差での戦いが繰り広げられるため序盤から大いに盛り上がります。

レースは序盤に6人の逃げができ、吸収された後にメイタン清水がアタックし単独で抜け出す。この逃げは100キロにも及んでいきます。愛三レーシングは別府選手を中心に集団をコントロール。今日はかなり風が強かったらしいです。

Takagi3
北海道の雄大な自然の中を駆け抜ける大集団
別府選手を中心に愛三レーシングが集団をコントロールする
photo:Hideaki TAKAGI


Stage31
ラスト25キロくらいの海沿い横風区間は大風が吹き荒れる
photo:Hitoshi OMAE


こう着状態だったレースが動いたのは「横風区間」と呼ばれる場所。ここで大落車が発生し、リーダージャージ盛選手らが巻き込まれてしまいます。幸い怪我は軽くレースに復帰することができました。

その後集団に清水選手が吸収され、ここから30名ほどの先頭集団が形成されます。盛選手は西谷選手のアシストもあって先頭集団に合流。その後も宮澤選手が確実にホットスポットでボーナスを獲得し、最後はまたまた集団ゴールに。
今日のステージは、キルシプー選手がスプリントを制し優勝しました。
落車もあってチームの状態が心配されていましたが、怪我も軽く雰囲気もいいとのことです。安心しました。


今日の第3ステージを終えて再び総合順位が入れ替わりました。ボーナスタイムを稼いだ宮澤選手が再びリーダージャージを奪い返しています。
これを追う総合2位にアイサン盛選手で、タイム差は3秒。
悔しいです。
しかしながら総合10位以内に愛三レーシングは盛選手、西谷選手、綾部選手と3名が入っています。つまり、それだけ今後に可能性を残しているということ。これからまだ、勝負どころとなる第5ステージ十勝岳が残っていますからね・・・。勝負できるパターンがたくさんあるということは総合優勝への可能性を十分に残しているといえます。

明日は第4ステージ。豊富町役場前からスタートし、幌延町、中頓別町、枝幸町から美深町の松山峠を経て雄武町に入り、サンル牧場を経て下川町市街のにぎわいの広場でフイニッシュする182キロのコースです。
海岸線を走るこのコースでは、またもや風に脅かされるのかもしれません。

今日のステージで別府選手がDNFとなったため明日から4名での戦いとなります。チームのために仕事しまくった匠選手が離脱するのは本当に残念です・・・・。チームのために、エースのために捨て身になる、それがロードレースとはいえども。
残り3ステージ。アツい応援よろしくお願いします!
ハシモトは明日夜旭川へ移動しチームに合流します。明日のステージの模様は速報程度になってしまうかもしれませんが、できるだけ詳しくお伝えしたいと思います。


〔第3ステージリザルト〕
1. KIRSIPUU Jaan(LETUA) 4:50:32
2. DEMPSTER Zakkari(DRAPAK) +0:00
3. WINDSOR Dean(DRAPAK) +0:00
4. WIESIAK Mariusz(NIPPO) +0:00
5. 宮澤 崇史(梅丹本舗GDR) +0:00
6. 辻 善光(マトリックス) +0:00
7. 廣瀬 敏(NIPPO) +0:00
8. 西谷 泰治(愛三工業レーシング) +0:00
13. 盛   一大(愛三工業レーシング) +0:00
20. 品川 真寛(愛三工業レーシング) +0:00
38. 綾部 勇成(愛三工業レーシング) +0:08
DNF 別府 匠(愛三工業レーシング) 

〔第3ステージ終了時個人総合時間〕
1. 宮澤 崇史(梅丹本舗GDR) 
2. 盛 一大(愛三工業レーシング) +0:03
3. DEMPSTER Zakkari(DRAPAK) +0:05
4. WIESIAK Mariusz(NIPPO) +0:07
5. 西谷 泰治(愛三工業レーシング) +0:09
9. 綾部 勇成(愛三工業レーシング) +0:18
14. 品川 真寛(愛三工業レーシング) +0:20

〔個人総合ポイント賞〕 宮澤 崇史(梅丹本舗GDR)
〔個人総合山岳賞〕 清水都貴(梅丹本舗GDR) 
〔団体総合時間賞〕 愛三工業レーシングチーム

コメント(5)

落車のニュースを見て、心配してました。
けががない?ようでほっとしました。
PC上でした応援できませんが。
アイサン頑張れ!頑張れ!
はしもっさん行ってらっしゃい☆

強風&雨の中おつかれさまでした。リーダーチームとして責任もって集団をコントロールして、全体として結果をだしていってるんですね。

メイン集団を先頭で長く引きつづけた匠選手、ホントにおつかれさまでした。
残念ですけど、今日まで仕事はちゃんとしておられたと思います。

4人になって厳しい面もでてくるでしょうが、明日からも愛三が活躍できますようお祈りしております。

愛三のみなさん第3ステージお疲れさまでした。まだまだ戦いはこれからだー!って感じですね。自分も明日は夏期休暇をもらって朝からゴール地点の下川町に向けて車を走らせます。いよいよ生観戦、精一杯応援させていただきます。鈍足ランタンルージュさんは明後日の市民レースに向けて現地入りでしょうか?自分も来年はまずオホーツクサイクリングに参加し、秋にはツールド北海道市民レースでデビューしたいと思っています。

海岸線は北西の風が非常に強く、ちぎれたら最後 それが命取り状態で、何人もの選手がバスに収容されていました。
全線ほぼ向かい風か横風状態で懸命にコントロールし、アシストし続けた別府選手。
文字通り、捨て身の走りでチームに貢献し、バスに収容される時は、胸が熱くなる思いでした。

ハシモトさんが来る明後日は難関、雨の山岳になりそうです…

過酷なレース展開の予感なので 心して来てくださいね!

5ヶ月も経過してからのコメントでごめんなさい。この大会のが終了した頃から、ツール・ド・北海道に関する情報を集めるようになりました。その際に役に立つのが、北海道新聞の縮刷版です。それで得た情報を、ウィキペディアに書き込みましたので、ご覧ください。但し、コース情報が不明の箇所もありましたので、その箇所については何も書かれていません。

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