REPORT

5/29 第22回ツール・ド・熊野2022 第3ステージ レポート

5/29
第22回ツール・ド・熊野2022
第3ステージ
場所:和歌山県東牟婁郡太地町・太地半島周回コース
距離:104.3km(9.8km+10.5km×9周)
天気:晴れ

Tour de Kumano 2022 Stage3 Result.pdf

第3ステージはこちらも毎年恒例の太地半島の周回レース。毎年個人総合争いの関係で荒れる展開になっていたので、今年も荒れることを想定して作戦を立てました。

今年は個人総合順位が7位まで6秒差とボーナスタイムでひっくり返る可能性が高く、個人総合勢はスプリントをしないように逃げにボーナスタイムを取らせたいところと、積極的にボーナスタイムを取りたいチームに分かれました。愛三は最後のステージ優勝のみにフォーカスするしかないため、途中の展開がどうあれ、自分たちでまとめて集団スプリントで勝負する作戦で臨みました。

序盤からアタックが繰り返されますが、最初のスプリントポイントは集団での通過となり、ブリヂストンの松田選手が3秒を獲得して個人総合2位まで順位を上げました。その後に7名の逃げが決まり、さらに3名が加わって10名の逃げができました。その中には39秒差で個人総合9位のシマノの横山選手や10位のマトリックスのマンセボ選手、11位のEFdヴェロップメントの門田選手などが入っており、個人総合逆転可能な選手が多く含まれていました。さすがに10人は多かったので、タイム差が一気に1分まで広がりました。そして2つ目のスプリントポイントまでにブリヂストンが総力を結集して逃げを捕まえにいきますが、20秒追いつかず逃げグループがそのままスプリントポイントを通過。ブリヂストンはこの時点でアシストを3名使い切りました。メカトラも多く、他のチームも6名フルでいるチームはなく、集団を牽引できるチームは愛三だけになりました。そこから當原・中川・渡邉で集団を牽引。しかしこれからところで草場がメカトラで遅れてしまいます。その後はタイム差が詰まらず、愛三も鈴木と岡本を残してタイム差を詰め切ることができませんでした。そこからは個人総合が危ないチーム右京が集団を牽引して個人総合上位にボーナスタイムを取られない差で集団はフィニッシュ。逃げは逃げ切りヴィクトワール広島のカヴァニャ選手が優勝。愛三は岡本が12位でフィニッシュしました。

各チームの思惑が交錯して難しいレースになりました。個人総合勢とステージ狙い勢、ボーナスタイムとここまでのチーム力など色々なものが影響しました。ただチームとして逃げ集団を捕まえる力があればまた違った展開になっていたこと、10名逃げしたことでレースが難しくなったこと、そもそも個人総合上位がいたら愛三も入った逆転逃げになっていた可能性など考えると、非常に頭を使うレースでした。

ただ目立った結果は残りませんでしたが、選手たちは自分たちで考えて実行して、自分たちで反省・改善をして、悩んでいますが、常に前を向いています。今の雰囲気でレースを続ければ、皆がレースを理解して状況判断力も向上するので、さらによいチームになっていくことでしょう。

また次に大きな目標に向かって前進します。
今後も、ご声援、よろしくお願いします。
ありがとうございました。

S__312033341.jpg

コメントする