REPORT

2/9 Petronas Le Tour de Langkawi 2020 Stage3 レポート

Le Tour de Langkawi 2020 Stage 3
2020年2月9日(日) Temerloh - Kuala Lumpur

本日はLe Tour de Langkawi 2020 第3ステージがTemerloh - Kuala Lumpur間を南西に進む162.5kmで行われた。

コースは昨年のTour of Peninsular 2019でも設定されたGenting Sempah(山岳)を越えるレイアウトとなっており、明日のクイーンステージを控えながらも、個人総合争いが想定される難易度の高いステージであった。

チームとしてまずは個人総合成績で遅れを取らないよう伊藤・住吉・草場を先頭集団に残すことを第一とし、岡本・大前・貝原は山岳で勝負がかかる前段階の全般的なアシストに徹することとした。

レースは本日もリーダーチームのヴィノ・アスタナが集団前方に位置し、不利な展開を避けるよう厳格なコントロールで進める。20km地点を過ぎたころ、7名の先行グループが形成され、集団との差を最大3分30秒にまで広げプレッシャーをかける。この7名は途中に設定されたスプリントポイント狙いの選手が大多数を占めていることから長くは続かない(逃げ切りまで考えていない)ことが予測できた。そのため、勝負どころのGenting Sempah(山岳)までには少なくとも7名の協調体制は崩れると考え、山岳でのペースアップに備え、体制を整えることとした。

山岳の麓に差し掛かる頃には先頭との差が2分と縮まり、勝負の時が迫ってくると追走のペースも徐々に高まり、たまらずこぼれ落ちてくる選手が出始める。
愛三工業は岡本を先頭に好位置をキープし、伊藤・住吉・草場を献身的にサポートしていく。岡本・大前・貝原が本格的な勝負どころまでのアシストを終えたころ、集団も活性化し先頭はバラバラになり始める。その頃先行グループの7名から1名が飛び出し、独走を開始し山頂を越えていく。先頭通過から遅れること1分。山頂を先頭集団で伊藤・住吉・草場が予定通りクリアするが、下り入ったところで草場が前後輪パンクと痛恨の戦線離脱。草場はペースの上がり切った集団に復帰することは叶わず、先頭集団で勝負できる選手は伊藤・住吉の2名を残すのみとなった。

下りが終わると先行1名に追走2名が追いつき、3名で逃げ続けるがメイン集団をNTTが強烈な牽引で引っ張りつづけ、残り2km地点で全ての選手を吸収し、集団ゴールスプリントとなった。最後は住吉がスプリントに挑むが単独での勝負では分が悪く、16位でのフィニッシュとなった。

3名を残した状態でのスプリント勝負であれば十分に可能性があっただけに悔しさが残るものの、選手らはそれぞれの仕事を全うし、トラブルにもめげず最後まで戦い抜いたことで明日以降も全員で戦える。

明日はクイーンステージとなるが、本日同様に最善をつくしていきたい。

Text : Taiji NISHITANI
Photo : AISAN RACING TEAM

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