REPORT

6/19 ツール・ド・熊野2016 第3ステージ レポート

6/19(日) 太地町
ツールド熊野2016 第3ステージ

本日はツールド熊野最終ステージとなる第3ステージが行われた。
昨日の結果から総合逆転への動きが激しくなることが予想され
愛三工業レーシングチームは個人総合4位に付けている平塚と
10位につけている伊藤を中心に、最後の戦いに挑む。
また、集団スプリントになった場合は福田のスプリントでステージを狙うこととした。

レースはこのステージで逃げ切りを目指すアタックが散発的に起こり
序盤からサバイバルの様相を呈す。
この激しい展開で福田が早々に遅れ、スプリント勝負のプランはなくなってしまう。
やがて6名のエスケープグループが形成され、リーダーチームのTeam UKYOが集団コントロールの意思を示す。
これで一旦落ち着き、集団ゴールスプリントのパターンかに見えたが
総合逆転をかけたKINAN勢がここから総攻撃を開始する。
この動きは激しさを増し、集団は周回を重ねるごとに小さくなる。
さらにレースの半分を過ぎたころ、激しい雷雨が選手たちを襲い、レース展開はさらに変わってしまう。
先頭6名は順調にペースを刻む一方、メイン集団は総合争いの動きが激しく
ペースの乱高下で先頭6名とのタイム差も縮まっていかない。

レース終盤、総合2位につけていたKINANのマルコス選手が下りセクションで落車。
これをきっかけにメイングループは分断され、総合4位の平塚が遅れてしまう。
ラスト1周、先頭6名は3名まで人数を減らし、僅かなタイム差を保ったまま逃げ切りを成功させた。
メイン集団は9名まで絞られたが、ここに伊藤がくらいつき、ステージ9位でフィニッシュ。
この結果で伊藤は個人総合を5位とし、レースを終えた。

例年まれに見る波乱の最終ステージとなってしまい、チームとして失うものは多かったが
その中で伊藤がしっかりと総合順位を残せたことは非常に良かったと思う。

次回は全日本選手権となるが、久しぶりのタイトル獲得に向けて再調整していきたい。

Text : Taiji NISHITANI

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