REPORT

6/18 ツール・ド・熊野2016 第2ステージ レポート

6/18(土) 熊野山岳
ツールド熊野2016 第2ステージ

本日はツールド熊野の最難関、熊野山岳コースにて第2ステージが行われた。ショートコースながら難易度が高く、実質このステージで総合成績が決まるため、非常にナーバスなステージとなる。

この日は、先般行われたツアーオブジャパンでも別格の強さを見せたTeam UKYOとKINANを中心にレースが活発になる事が予想され、愛三工業レーシングチームは勝負のメインとなる札立峠で伊藤と平塚を勝負に絡ませられるよう展開していくことを目指した、

レースは序盤に有力な選手を含む5名がエスケープする展開でスタート。この5名の中には愛三から平塚が入り、先手を打つ事に成功。後続のメイン集団は落ち着き、伊藤を勝負所まで待機させることができた。

先頭の5名は順調にタイム差を広げ、1回目の山岳ポイント通過後には5分前後リードする形になる。その後も協調体制を崩す事なく、2回目の山岳ポイントである札立峠にさしかかる。この頃、後続集団では宇都宮ブリッツェンが集団牽引しつつ先頭との差を詰め始めており、本命選手のバトルがスタートしていく。

2回目の山岳ポイントを先頭5名のまま通過し、レースは後半戦に突入する。ダウンヒル区間を無事にクリアし、3回目の山岳ポイントに向かうアップダウン区間で後続から伊藤を含む8名が追い上げてきており、程なくして先頭5名と合流。これで先頭集団は13名となり、この中に愛三は2名を残す望ましい展開となる。

しかし、追い上げてきた伊藤、逃げ続けていた平塚も消耗度は高く、3回目の山岳でどれだけ粘れるかという状況。先頭に4名を送り込んでいたKINAN主導で3回目の山岳ポイントに差し掛かり、TEAM UKYOとKINANの選手2名が満を持して飛び出しを計る。この動きには2人とも対応しきれず、9名となった追走グループで粘り山頂を越える。

伊藤、平塚も限界を越えた戦いで疲弊してしまい、先行する2名を追走することができないまま、追走集団内でのゴールスプリントになり、平塚がステージ8位、伊藤がステージ10位でフィニッシュした。また、平塚はエスケープ途中のスプリントポイントでタイムボーナスを獲得しており、この結果で個人総合成績を4位にまで引き上げることができた。

このステージにおいて海外選手ばかりが残る先頭集団に伊藤、平塚が残り、有利な展開に持ち込めたことは大きな成果であった。特に後続から追い上げてきた伊藤のパフォーマンスは素晴らしかった。後半は防戦一方の展開に耐えるのみとなってしまったが、総合も平塚が4位と順位を残せたこともチームとして良かったと思う。

明日も1日ハードな展開となることが予想されるが、チームで最善を尽くせるよう努力したい。

Text : Taiji NISHITANI

16 Tour de Kumano Stage2 Result.pdf

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