REPORT

4/6 The Princess Maha Chakri Sirindhorn Cup Tour of Thailand 第6ステージ レポート

4/6(Mon)
Tour of Thailand Stage 6
Loei - Udon Thani / Distance : 167km

本日はツアーオブタイランド最終日となる第6ステージが行われた。

総合逆転の望みをかけた最後のレースとなる今日、暫定総合2位につけている中島を後半に設けられたアップダウン区間で攻撃できるよう、昨日と同様に伊藤、早川、黒枝、原田の4名で前半から中盤までをカバーしながら進めることとした。

レースは最終日ということもあり、序盤から熾烈な展開となる。各チームの攻撃が激しく、また今大会中もっとも過酷な暑さで体力の消耗度も増している中
、少人数で決まるかに見えたエスケープグループに続々と各チーム選手を送り込んでいく。ふくれあがった先頭集団は17名。

これをリーダーチームのKSPOが容認姿勢を一旦とる形になるがあまりに人数が多い。逃げ切られては後半の攻撃もできないまま総合を明け渡してしまう可能性が高いため、中島の判断で集団コントロールに早川を加える決断をし、追走を開始する。

中盤までに最大6分弱までタイム差が広がり、雲行きがあやしくなるものの、協力体制を敷いたメイン集団はここからじりじりと追い上げを始める。順調にタイム差を詰めて行き、残り30km地点で先頭集団と1分30秒差まで追い上げたが、ここでKSPOの選手が落車してしまい、追い上げのリズムがくるってしまった。

秩序を失ったメイン集団はアタック合戦が始まり、3グループほどに分断。中島もリーダーと同じ第2グループで追走をかけていくも先頭集団も踏み直しており、もはや先頭を捕まえることは不可能な状況に陥ってしまった。

先頭集団はステージ狙いの選手と総合逆転狙いの選手で入り乱れるも、一気に逃げ切りムードとなり、この時点で総合逆転が濃厚となる。その後、後続との差を2分以上に保ったまま先頭集団はゴールスプリント勝負に持ち込まれ、この集団に残っていた伊藤は奮闘するも6位でのゴールとなった総合逆転を目指した中島は3分18秒遅れの29位でゴールし、総合2位を失うこととなったが、先頭集団でゴールした伊藤が変わって総合5位にまでジャンプアップし、かろうじてUCIポイント圏内での結果を得ることができた。また、総合ポイント賞争いでの変動はなく、黒枝が総合ポイント賞に輝いた。

3年連続3回目の総合優勝を勝ち取る事を目標に挑んだTour of Thailand2016は、こうして幕を閉じる事になったが、今回のレースでは各自の役割をしっかりと果たし、総合争いで苦しい中でもステージ勝利に向けて走れたことは大きな成果だと感じた。チームもよくまとまっており、これからのレースにも期待ができることと思う。

チームの次戦は週末に行われるJプロツアー伊吹山ヒルクライムとなります。6日間の応援ありがとうございました。

Text : Taiji NISHITANI

TOTm2016 Results Stage 6.pdf

大会特設ページ→ Tour of Thailand 2016|ツアー・オブ・タイランド

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