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11/8 ツール・ド・おきなわ2015 (UCI.1.2) レポート

第27回ツール・ド・おきなわ (UCI 1.2)

日程:11月8日(日)
場所:沖縄県名護市・北部やんばる地区
距離:210km
天気:晴れ

今年も日本のUCIレースの締めくくりとして、ツールドおきなわに出場しました。シーズンの後半に210kmと長距離で、さらにアップダウンの厳しいコースなので、直前までのコンディションが勝敗を分けます。

愛三工業レーシングチームの作戦は、例年大きな前半から逃げグループができることが多いので、その場合にはしっかりと対応することと、追走があった場合はそれを逃さず、全体のレースの中で先頭にできるだけ多く選手を残して来る後半の勝負どころで有利に進められるようにすること、でした。

しかしながらスタートから3名の逃げグループがあっさりと決まり、そこからメイン集団はスローペースで進みました。どのチームも主導権を握ることなく、一時は20分のタイム差がつきました。ですが先頭もそこまで速いペースで走っていたわけではなかったので、1回目の普久川ダムでは5分、北部のアップダウンでは2分と、みるみるタイム差が縮まっていきました。

2回目の普久川ダムでは先頭の3人はばらけて、一人はメイン集団に吸収。そしてメイン集団からは伊藤雅和を含む9名が抜け出すことに成功しました。9名は1分30秒差ほどのタイム差で走り、東村に入る前には先頭の2名も吸収。一時11名で走るも、逃げていた2名は遅れて再び9名で先行します。

東村を過ぎるとそこに5名の選手が合流。そこにBSアンカーとマトリックス・パワータグ、AVANTIレーシングが選手を乗せていて、複数チームが増えます。愛三工業レーシングチームは乗せることができず、先頭にいた伊藤は不利な状況に立たされます。

しかし伊藤は後半の勝負処の羽地ダムのアップダウンでは積極的にアタックに反応して他のチームの先行を許しません。そして国道58号に戻り、さらに激しくなるアタック。最後の勝負どころの上りで4人の選手が先行します。伊藤はあと少しのところで追いつくことができず、先行の4名はそのままゴール勝負へ。伊藤はその後ろのゴールスプリントで5番目でフィニッシュして9位でレースを終えました。後半もそのグループの中でも強さを見せていて、あと少しでUCIポイントだっただけに本人もかなり悔しく、また、勝負の難しさを痛感しました。しかしこれも次なる大きな勝利へのステップの一つだと思い、さらに上のレベルを目指してもらいたいと思います。

多くのチームがシーズンオフになるなか、愛三工業レーシングチームはシーズン最後のレースとして、あの2012年ぶりに中国のUCIレースに出場します。スポーツを通じて各国間の友好につながればと思っています。

長いシーズンになりますが、最後まで応援よろしくお願いします。

Text : Takumi BEPPU

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