REPORT

10/7 Tour de Singkarak 2015 Stage5 レポート

ツールドシンカラ2015 (UCI2.2)
10/7 5th Stage
Harau - Ngalau Indoh 164km

本日はツールドシンカラ第5ステージが行われた。コースプロフィールからでも過酷さが伝わってくるレイアウトで、愛三工業レーシングチームは今大会中の一つの正念場と捉えており総合を争う上で重要視していた。今大会中最も多い4つの山岳ポイントが設けられており、激しい総合争いが予想されたため、できるだけ後半に人数を多く残せるよう走ることとした。

レースはスタートから激しいアタック合戦で一時は集団もばらけるほどの早い展開を見せる。しかしこれは長く続かず、今日一回目の山岳(3級)を越えたあたりで力の揃った4名のエスケープが決まり、ピシュガマン(イラン)の集団コントロールが始まる。2分前後で推移しながら2回目の山岳(3級)に突入、集団は先頭のペースに合わせているためかペースが速く、次第に選手たちがこぼれ落ち始める。

少しずつ人数を減らしながら3回目の山岳(1級)に入ると、緩まないペースにたまらず集団は分裂し大きくグループが分かれていく。この時点でメイン集団は人数が絞られていたものの、伊藤、早川が少し遅れながら山頂を通過。その後の下りで追走をかけ、下りきる頃にはメイン集団に復帰を果たす。綾部、中島を含む集団も4回目の山岳(2級)を前にメイン集団とジョイントするが、追いついたタイミングがちょうど麓であったため回復ができず、メイン集団から落ちてしまう。

このころ先頭4名は2名まで絞られるものの、ペースが落ちず、さらにリードを広げ始める。
さすがのイラン勢も疲労を隠せないのかこの日ばかりは逃げきりを容認するような様相を呈してくる。最後の山岳を伊藤、早川はメイン集団で越えた頃には先頭2名の逃げきりはほぼ確定し
メイン集団は3位争いのゴールスプリントへ向かう。伊藤、早川は危険をおかす事なく前方でスプリントし、この日をそれぞれ16位、20位で終えた。

山岳レースは今日でひとまず一段落し、明日は平坦基調のスプリンター向けステージを迎える。ショートディスタンスの高速レースが予想されるが、今大会2回目のUCIポイント獲得を目指しステージ表彰台を目指したい。

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Text : Taiji NISHITANI
Photo : Sonoko TANAKA

大会特設ページ→ Tour de Singkarak 2015|ツール・ド・シンカラ

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