REPORT

5/20 ツアー・オブ・ジャパン 2014 Stage2 リポート

Tour of Japan 2014
Stage2
MINO Stage
160.7km

第2ステージの美濃ステージは平坦基調でゴールまで5kmのところに丘があり、その丘のペースアップで勝敗が決まることが多いコース。愛三工業レーシングチームの作戦は、西谷泰治のスプリントでステージ優勝を狙うことをメインに、上りでの中切れでタイム差を失わないためと、ゴールスプリントのために枚数(選手の数)を多くしていた方が有利だということで、総合系の選手も前で丘を越えるためにアタックに反応していくことを目指した。また逃げの人数が少ない場合は山岳賞も獲れる可能性があるので、乗っていってもよいという指示を出した。

レースが始まると宇都宮の阿部選手が単独でアタック。総合で8秒しか遅れていない割にあっさりと逃がしていた。またその後をマトリックスのフェルナンデス選手が追走。2人は集団から10秒程飛び出していたときに落車が発生。逃げに乗る予定だった中島康晴が巻き込まれていた。ビブパンツが大きく破れていたものの、中島は再び走り出した。その落車のせいもあり、先頭はその2名の逃げになり、集団はリーダーチームのドラパックとランプレがコントロールをする。チームの作戦的には全く悪くない。

逃げは3回目の山岳ポイントまで続き、阿部選手がボーナスタイムによるバーチャルリーダーになり、フェルナンデス選手の山岳賞も確定。しかし2人はそれでも逃げ続ける。ランプレとドラパックにコントロールされた集団はよいペースで集団をコントロール。逃げは残り1周でキレイに吸収される。そのまま最後の丘とゴールスプリントでの勝負となる。

最後の丘はヴィーニファンティーニ・NIPPOのペースアップで突入。その速さは西谷泰治に「今までの美濃ステージで一番速かった。」と言わしめる程。その速いペースの中からランプレのボニファジオ選手がアタック。そして中根英登が5番目で通過する。そのアタックも下りで吸収されて、勝負はゴールスプリントに。ランプレに完全コントロールされた集団はかなりのスピードだったが、綾部勇成が強烈なスピードでで西谷を前まで引き上げ、西谷はラスト250m付近でスパート。それに気づいたボニファジオ選手が合わせてスプリントを開始。かなり粘ったがさすがにスパートを始めた距離が長かったために少し遅れてしまう。そこをドラパックのウィッパート選手が捲くって優勝。西谷は5位でフィニッシュした。3チームくらいがトレインを組んでいる中、綾部勇成の牽引からのロングスパートで、UCIポイント獲得圏内に入ることができた。優勝できなかったのは残念だったが、今年の層が厚いゴールスプリントでは上出来だった。西谷は東京ステージでのリベンジを誓っていた。また中根が15位でフィニッシュして、明日の飯田ステージに向けて好調をアピールした。

明日の飯田ステージは雨の予報が出ており、波乱の展開が予想される。しかしながら飯田で先頭に残ることはかなり力のある選手というアピールになるので、一人でも多くの愛三の選手が残って、結果につなげてもらいたい。

明日のレースも応援よろしくお願いします!

text : Takumi BEPPU
Photo : Sonoko TANAKA

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