REPORT

6/16 ツール・ド・韓国2013 第8ステージ リポート

Tour de Korea 2013
Stage8
Hongcheon - Hanam
90.8km

ツールドコリア第8ステージ。最終ステージは90.8kmのショートステージで、スタートしてすぐに3級の山岳ポイントがあるため、タイム差やポイント差が僅差な個人総合争い、山岳賞争い、ステージ狙いの選手たちがアタックすることが予想された。

愛三工業レーシングチームは個人総合逆転も考えられましたが、唯一メンバーが7人残っていることから、前半の逆転狙いのアタックには中島、西谷、伊藤で反応し、もし後半まで集団がばらけなければゴールスプリントを狙うことも視野に入れてスタートしました。

スタート後は最初の山岳ポイントまで静かに進み、山岳では予想通りにアタックがかかる。そこで先頭には12秒差で総合2位の香港のLok選手やMTNの総合上位の選手、西谷、伊藤の6名が乗りました。かなり強力だったそのメンバーも集団の必死の追撃で吸収される。

その後盛を含む数人の逃げが形成され集団が見送ったため、それに西谷と韓国のKSPOの選手が合流して9名の逃げが決まる。愛三的には盛を逃がしてもメリットがなかったため、西谷がすぐに反応して集団に対して先手を打った。9名は集団にタイム差をつけ、50秒程の差で進む。先頭集団の中では西谷の総合が一番よく、もし集団と2分30秒でゴールしたら西谷が個人総合1位、そして愛三のみ2名乗っているので団体総合も1位になる。そして1分半なら個人総合3位にアップするほどのアタックだった。

ラスト25kmの川沿いのコーナーの続くコースを抜けたときにタイム差が1分20秒と連絡され、集団の空気が一変。総合争いの3チームが必死に先頭を追う。先頭の9名はこういうときに限り足並みが揃わずにローテーションに加わらない選手が多く、ほとんどを西谷と盛で先頭引くことになり、ゴールを前に失速。残り2kmで先頭を引いていない選手がアタックすると9名はばらけてしまう。そして先頭の4名を残して残り300mで吸収されてしまった。優勝はKSPOのSEO選手。ゴール地点はオーガナイザーのKSPOの所有するK BOATという競艇場でゴールしたため、大きな一勝となった。愛三は西谷が10位でゴールした。ゴールはほとんどタイム差がつかなかったため、すべての上位の選手がその順位をキープして、レースは終了しました。

今回の大会は非常にタフで、レベルの高さを感じました。そんな中連日個人総合争いに加わり、そして団体総合成績でもプロコンチネンタルチームに挟まれる形で2位となったことで、チームの成長を感じることができました。そしてもう少しで個人総合優勝、ステージ優勝などが近づいていたことから、選手たちも今後のレースにむけてのモチベーションも高まったことと思います。この調子で来週に迫る全日本選手権もチームの存在をアピールしたいと思います。

ツールド韓国、応援ありがとうございました。

Text. Takumi BEPPU

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ツールドコリア2013
第8ステージ
結果
1位 Joon Yong SEO(KSPO)2h03m51
2位 Ho Ting KWOK(香港ナショナルチーム)s.t.
3位 Eric SHEPPARD(OCBC Singapore)s.t.
...
10位 西谷 泰治(愛三工業レーシングチーム)s.t.
14位 福田 真平(愛三工業レーシングチーム)s.t.
23位 伊藤 雅和(愛三工業レーシングチーム)s.t.
26位 中島 康晴(愛三工業レーシングチーム)s.t.
29位 木守  望(愛三工業レーシングチーム)s.t.
58位 平塚 吉光(愛三工業レーシングチーム)+9s
70位 盛  一大(愛三工業レーシングチーム)+27s
出走81名/完走78名

個人総合成績
1位 Michael CUMING(Rapha Condor)25h34m29s
2位 King Lok Cheng(香港ナショナルチーム)+9s
3位 Constantino ZABALLA GUTIERREZ(Christina Watch)+1m13s
...
4位 中島 康晴(愛三工業レーシングチーム)+1m18s
7位 西谷 泰治(愛三工業レーシングチーム)+2m21s
15位 伊藤 雅和(愛三工業レーシングチーム)+5m05s
42位 平塚 吉光(愛三工業レーシングチーム)+33m05s
50位 盛  一大(愛三工業レーシングチーム)+47m42s
74位 福田 真平(愛三工業レーシングチーム)+1h16m02s
78位 木守  望(愛三工業レーシングチーム)+1h20m41s

団体総合成績
1位 MTN - QHUBEKA 75h33m59s
2位 愛三工業レーシングチーム +4m01s

個人ポイント賞
1位 Albert CECCHIN(Team Nippo)62P
5位 西谷 泰治(愛三工業レーシングチーム)36P

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