REPORT

6/3 ツール・ド・熊野2012 第3ステージ リポート

Tour de Kumano

Stage3
"Taiji Hantou Circuit"
100km

ツール・ド・熊野第3ステージ。第3ステージはおなじみのクジラの街、東牟婁郡太地町がレースの舞台。10kmのアップダウンのサーキットを10周回る100kmのステージ。途中に山岳ポイントとスプリントポイントがありましたが、これまでのレースで各賞ほぼ確定しているので、この日に関してはあまり重要ではありませんでした。

愛三工業レーシングは個人総合順位を落としていたので、ステージ優勝を狙いました。メンバーが4名なので、あまり積極的にコントロールはせず周りのチームに歩調を合わせて、最終的に位置取りのために前に上がっていってスプリント勝負に加わる作戦。

レースがスタートすると数名の選手がアタックをかける。しかし逃げたいチーム、集団にまとめたいチームの思惑がはっきりしているので、集団の動きは単調。そして5名の選手が抜け出すと集団の動きが落ち着く。

そして総合リーダーにしてスプリントを狙うチームNippoを中心に集団はコントロール下におかれる。そして残り周回が減るについて集団もペースアップ。ラスト2周で前に5人を捕まえて、そのままの勢いでラスト1周も周りゴールスプリントに。

愛三は品川・盛・西谷でゴールを狙うも、香港のジャン・ジンラ選手が早い段階でスプリントを賭けたため集団が不安定な動きになり、西谷は盛と離れてしまう。そして西谷は単独でスプリントをするが、風上にでてしまい失速。しかいしながらNippoのマウロ・リケーゼに次いで2位でフィニッシュして、UCIポイントを5ポイント獲得した。

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ゴールスプリントをする西谷泰治 Photo: Hideaki TAKAGI

今年のツール・ド・熊野は昨年活躍した同じ4名の選手を選抜しました。しかしこれは普通のアジアツアー2.2のレベルでの編成だったため、チームNippoのチーム力の強さから苦戦を強いられました。今後はこのような強力な選手が来ることも想定されるのでチーム全体のレベルアップを図り、どんな状況でも「勝てる」チーム作りをする必要性を感じました。アジアでの活動を中心にしながら、ヨーロッパへもつながるような体制作り、選手の強化を図れるように軌道修正をしていたらと考えています。チームとして前半戦を終了して反省材料が山のようにでてきたので、後半戦にむけてしっかりと改善をしていこうと思います。応援ありがとうございました。

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ステージ2位での表彰 Photo: Hideaki TAKAGI

次のレースは6月4日から6月10日までインドネシア・スマトラ島で行われるツール・ド・シンカラ(UCIアジアツアー2.2)です。こちらも引き続き応援よろしくお願いします。

Text. Takumi BEPPU

ツールド熊野2012
第3ステージ 結果
1. Mauro Abel Richeze (PPO) 2:30:21
2. Taiji Nishitani (AIS) 2:30:21
3. Maximiliano Richeze (PPO) 2:30:21
...
28. Masahiro Shinagawa (AIS) +0
34. Kazuhiro Mori (AIS) +19"
44. Shimpei Fukuda (AIS) +3'30"
Start 67/Finish 51

個人総合成績
1. Fortunato Baliani (PPO) 8:12:19
2. Julian Arredondo Moreno (PPO) 8:12:33
3. Thomas Lebas (BGT) 8:15:27
...
19. Taiji Nishitani (AIS) +4'33"
24. Masahiro Shinagawa (AIS) +8'27"
28. Kazuhiro Mori (AIS) +11'21"
44. Shimpei Fukuda (AIS) +15'44"

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