REPORT

4/17 ツールドフィリピン2012 第4ステージ リポート

Tour de Filipinas 2012

Stage4
Bayombong - Baguio
132km

ツールドフィリピン第4ステージは今大会最難関の2つの1級と1つの超級の山岳ポイントのある山岳コース。今日のステージは山岳に強い鈴木 謙一と伊藤 雅和を軸にフィリピンの山岳地帯でどこまで戦えるかがポイントでした。

レースは序盤から5人の選手が逃げ、その中に木守 望が入る。前回のタイに引き続き良い動きだ。5人は1分30秒ほどの差を保ちながら逃げ続ける。レースを見ていて思ったが、このコースは山岳賞がかかっていない山でも十二分にきつい。先頭の5人を追うメイン集団には鈴木と伊藤がしっかりひかえている。

1つ目の山岳ポイントの上りに入るとメイン集団も次第に人数を減らし始め、リーダーを含む20人程に絞られる。そしてそこからアタックがかかり集団はもはやバラバラ。そしてラジオツアーからもほとんど情報が入ってこず、レースがどうなっているか把握できない状態で進む。

現在どの位置を走っているかも先頭とのタイム差もわからないまま、鈴木と伊藤は諦めずに走り続ける。そのうちに鈴木が力つきて遅れてしまい、伊藤は8人程の集団で黙々と山岳をこなす。

ラスト5kmに入りBaguioの街まで来るとそこは交通戦争になっていて、ほとんど交通規制の引かれないない中を伊藤はひた走り、最後はそのグループの3番目でゴールした。

その後リザルトを見ると伊藤は12位で先頭から10分差でゴールしていた。五里霧中の中走っていたので、もう少し情報があればより良い順位をとれたかもしれないが、これがアジアツアー。いつでも先頭でレースを把握できているくらいの力が必要だということを感じた。チームの個人総合最上位は伊藤の14分35秒遅れの13位だった。そして優勝者の平均時速が29km/hという数字はこのレースがいかに厳しかったかを如実に表している。

今回は若い選手が中心のチーム体制だったが、よく戦えたと思う。福田、伊藤、木守とまだまだ経験は必要だが、これからのレースの結果を楽しみにさせてくれる期待感を残してくれた。このあと全日本選手権、ジュラジャ・マレーシア、ツアーオブジャパン、ツールド熊野、ツールドシンカラとレースは続くが、若手選手が経験と力をつけることによってより大きなものを得れることを確信しています。

着実に進んでいる愛三工業レーシングを引き続き応援よろしくお願いします。

Text. Takumi Beppu

ツールドフィリピン2012
第4ステージ 結果
1. Joel CALDERON (MAM) 4:36:06
...
12. Masakazu ITO +10m43
28. Kenichi SUZUKI +23m50
32. Shimpei FUKUDA +27:19
34. Nozomu KIMORI +29:47
DNF Takeaki AYABE

Start 73/Finish 54

最終個人総合成績
1. Baler RAVINA (G21) 13:20:26
2. Sea Keong LOH (TSI) +16s
3. Joel CALDERON (MAM) +1m30s
...
13. Masakazu ITO +14m35s
27. Kenichi SUZUKI +26m21s
33. Shimpei FUKUDA +31m15s
41. Nozomu KIMORI +41m02s
DNF Takeaki AYABE

チーム総合順位
1. American Vinyl LPGMA 40:28:48
...
7. AISAN Racing Team +44m43s

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