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ツール・ド・韓国 stage9 チームの裏側現地リポート

「ディアサポーターズ」ではレースリポートだけでは分からないチームの素顔をお届けします。
スタッフNanaさんから届いた現地リポートです。


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ツール・ド・韓国2011 第9ステージ
text.photo:Nana WATARAI (Aisan Racing Team)


Tour de Korea 2011最終第9ステージも無事に終了しこれをもって閉幕しました。今日はソウル市内のコースを47.7km。高速でのレースが予想され約1時間で終了する予定でした。今まで10:00だったスタート時間も今日だけは9:30。最終日は大都会ソウルでのレースでいつもと少し違う空気でした。

フィニッシュに向けてのオリンピックパークの内部のコースが気になるということで6:50から選手は主にラスト3kmの下見に出かけました。今日は残念ながら一緒に出走できない真平選手も一緒です。7:20ホテルに戻るとスタート地点までの約20kmはホイさんの運転するチームバンで向かいました。


最終日の朝
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朝6時台 下見に出かける選手たち
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赤星マッサーと真平選手
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今までレース会場と宿泊箇所の移動は各チームごとで行っていましたが、ソウルの交通渋滞を心配した主催者の方がエスコートをつけてスタート地点まで移動できるよう手配をしてくれました。7:30にホテルを出て8:00にはスタート地点に到着しました。
通常スタート地点にはスタートの1時間前に着くのを基本にスケジュールを組むのでちょっと早かったですね。

でも今日はお天気も良く、また最終日と言うことで独特の緊張感と皆で戦いながら作り上げてきたこのレースが終わってしまうのを惜しむかのような時間が流れて行きました。


街中を駆け抜けスタート地点へ
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スタート地点
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スタート前の風景
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そんな中我らがAisan Racing Teamに嬉しい応援団が!アイサンサポーターズクラブ、通称「サポクラ」の会長でいらっしゃる根本さんが、ご子息が韓国に住んでいらっしゃることもあり奥様とサポクラメンバーであるお嬢様と日本から応援に駆けつけて下さったのです。チームサイトも読んでくださっているようで今までの激しい戦いの労をねぎらっていただき心強い応援をいただきました。


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ゆっくりと準備を進めているとケンケンさんのお見舞いの後フィニッシュ地点で皆を迎えてくれるはずの真平選手から電話がきました。「選手誰でもいいのでかわってください」とのことで西谷選手に電話を渡しました。
どうやら朝一番で下見をしたフィニッシュへの道が最終設営をされた結果、さらに幅が狭くなったというのです。しかもそこはAisanの選手が走ろうとしていた側だったらしく「貴重な情報ありがとう」と西谷選手。フィニッシュ後に迎えてくれた真平選手にも改めてお礼を言っていました。

残念ながら途中でリタイアしてしまった真平選手の小さく見えてとても大きなアシストになんだかとても嬉しい気持ちになりました。


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そしてもう一人悔しい思いを抱えながらこの一週間を過ごしたのはケンケンこと鈴木謙一選手。今日は生放送されたレースをテレビで観戦してくれていました。初めてテレビで自分のチームメイトがすぐそこで走るレースを見て、素直に面白い!という気持ちとやっぱり走りたい!という思いでいっぱいになったようです。

自分のせいではない落車とはいえ、一人でソウルの病院で過ごしている中では悶々とした思いも抱えていたようです。でもケンケンさんの持ち前の前向きな性格で今は一日も早く治して皆と一緒に戦うことを今まで以上に望んでいるのを今日の午後病院で会って感じました。


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残念ながら最終日に有終の美を飾ることはできませんでしたがこの韓国でまた様々なことを経験しました。韓国の方々にも本当に良くしていただきました。最終日の表彰式では最終ステージチーム順位3位とナカジ選手のスプリント賞2位で表彰台にも上ることができました。

やり遂げたことも沢山ありますが反省点もあるでしょう。今回のレースを今後にきっとつなげていってくれる選手たちに負けないようにスタッフもしっかり前を向いていこうと改めて思っています。
期間中は沢山の応援本当にありがとうございました。今後ともAisan Racing Teamをどうぞよろしくお願いします!

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