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ジャパンカップ2010 10/24西谷4位!アジア最高峰151.3kmの戦い

こん○○は!チーム広報のハシモトです。
お待たせしました。やっと本戦「ジャパンカップ」の模様をお伝えするところまでたどり着きました。遅くなって申し訳ないです。ジャパンカップの模様は、チームサポーターのツバサさんのお写真も交えながらお伝えしていきます。


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23日のクリテリウム、そしてチームプレゼンテーションを終えた翌日24日。ようやく秋を感じられるひんやりとした朝を迎えた宇都宮森林公園にはこれから始まる戦いを楽しみにしていたファンの方たちが続々と集まりました。


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年々観客数が増えているジャパンカップはアジア最高峰「HCクラス」のワンデーレース。海外トッププロ選手も参戦し世界レベルの走りをすぐ近くで感じることができる貴重な大会です。今年はプロツアー4チーム、プロコンチネンタル2チーム、コンチネンタル7チーム、ジャパンナショナル1チームの計14チームが出場しました。


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愛三レーシングも会場入りです
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スタートサインはステージ上で行なわれます
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順番まちです
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ひとりずつサインします
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photo:Tsubasa


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photo:Tsubasa


実力の差は否めない厳しい戦いとなるジャパンカップにおいて、日本人として「優勝」という言葉を希望とともに聞ける数少ない選手のひとりが、愛三レーシング西谷泰治選手であると思います。
日本人数名の逃げが先行するが後半でプロツアーチームが本領を発揮し一気に勝負に持っていく。実力差をまざまざと見せ付けられる。しかしここ数年では日本人選手もチームの枠を超えて挑む姿が見られ、西谷選手は2007年に7位、2008年に10位に食い込んでいます。


西谷泰治選手
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「日本で行なわれるジャパンカップで日本人が勝たなければ意味が無い」と言い続け、ここで勝つことに自らにプレッシャーをかけてきました。2010年はどんな戦いが繰り広げられるのでしょうか?前日のプレゼンでは「本気で獲りに行く」と宣言した西谷選手の走り、そしてそれをささえる別府・綾部・品川・鈴木の走りにも期待したいです。


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ファンにポストカードを配ります
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選手と近くで接することができるのがロードレースの魅力のひとつ
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スタートの時間が迫り選手たちがスタート地点に並ぶ
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プロツアー選手と日本のトップ選手たちが顔を並べてスタートを待つ風景。毎年この瞬間を迎えるたび、これから始まる戦いがどんなものになるのか、日本の選手たちが風に挑んでくれるのか。そして海外勢がどれだけの力を魅せてくれるのか。見たいようで見たくない、知りたいようで知りたくない・・・そんな期待が高まります。見守る観客の皆さんの静かな興奮が会場を包みます。


西谷泰治選手
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綾部勇成選手
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鈴木謙一選手
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品川真寛選手
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別府匠選手
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海外プロツアーチームの選手たち
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いよいよスタート!
10周回プラス1周 151.3kmの戦いが始まります。


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今回はまるごと当日の雰囲気を感じていただきたいので現地リポートと監督リポートのミックス版で進めていきます。長くなりますが楽しんでください!


2010ジャパンカップサイクルロードレース
栃木県宇都宮森林公園(14.1km×10周+10.3km=151.3km)

「土曜日のクリテリウムは宇都宮市内のメイン道路を閉鎖し大観衆の中をレース出来ることに感動を覚えました。名古屋の栄、久屋大通で同じようなクリテリウムが開催出来たら素晴らしいのにと思いました。愛三レーシングの選手は、日曜日に照準を合わせ土曜日のクリテリウムは、大観衆の中走ることを楽しみながらもレースを盛り上げました。

そしてジャパンカップ、今年もエース西谷で挑みました。1周目9名の選手が抜け出しましたが愛三からは誰も入りませんでした。残り3周から4周の勝負処に備え人数を残し有利に展開したいという思いからです。(田中監督)」


日本人選手による9人の逃げが形成される
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スタートしてすぐから始まる「古賀志林道」。標高差185mを一気に駆け上がるコースは歩いて上るだけでも厳しい上りです。この上りを経て頂上の山岳ポイントまで上がると一気に下り区間に入ります。その後平坦区間も続き、鶴カントリーの上りを経てスタートゴール地点のホームストレートに戻ってきます。起伏に富んだ周回コース、山に強いだけでは決して勝てず、エース・アシストが最後まで生き残れるだけのチーム総合力が問われるのです。


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コースの古賀志林道は毎年、本場さながらの路上ペイントで鮮やかに彩られ、選手たちが通るたびに山間に歓声がこだまします。色とりどりのジャージが颯爽と目の前を駆け抜けるシーンは、毎年日本にいることを忘れてしまいそうな圧倒的で美しい光景です。


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「チームの綾部ですが1周でリタイアとなりました。直前のツアーオブハイナンで負傷した怪我が思ったよりひどかった。残り10周を4名で戦うこととなりました。メイン集団をコントロールするのは例年通りプロツアーチーム。1分30秒前後と例年より少ないタイム差でコントロールしていました。(田中光輝監督)」


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photo:Tsubasa


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photo:Tsubasa


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photo:Tsubasa


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photo:Tsubasa


ジャパンカップでは決められた周回で「山岳賞」が設けられています。例年上位を占めるプロツアー選手が表彰台を独占する中、この山岳賞を獲得し表彰台に上がることは一種のステイタスにもなっています。それぞれのチームや選手が、それぞれの逃げに思いを乗せ山頂を目指します。


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例年観客数が増えているジャパンカップ。コース上は「応援合戦」さながらの風景が広がります。思い思いの衣装や手作りのグッズ、路上ペイントに、海外選手への歓迎、日本人選手への期待を込めます。


コーナーを賑やかに彩ります
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ついにハシモト路上ペイントデビュー!感謝!
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アイサンポストカードを手に ※宣言どおり、載せましたよ(笑)
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愛三サポーターズも結集!
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レースも中盤から終盤へ。残り4周回まではプロツアーチームが徹底的にコントロール。


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補給地点前
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「残り4周前でメイン集団は先行していた9名を吸収し、ペースアップしていたガーミンチームのエース・ダニエル・マーティン選手が残り3周でアタック。そのまま独走態勢に入る。追走は約20人弱でこの中に西谷と品川が入る。追走集団では何度となくアタックがかかり、西谷はその全てのアタックに対応して体力が消耗していた。

残り1周、ダニエル・マーティン選手は力強い独走を続けを吸収出来ないと判断した追走集団は、その集団の先頭2位争いに切り替える。最後、福島晋一選手のアタックをきっかけにドラパックポルシェチームのピーター・マクドナルド選手もアタック。追走集団は一時お見合い状態に。マクドナルド選手は福島選手を交わしゴールーへ、西谷は追走集団から先に抜け出しゴールへと向かう。マクドナルド選手はそのまま逃げ切り2位。西谷は福島選手を交わし3位でゴールかと思われたが、シマノレーシングの畑中選手に最後わずかにかわされ4位でフィニッシュとなった。結果4位だったが、後半愛三チームは西谷のために動き、最後西谷は自分のタイミングでかけての4位だったのでやるべきことはやった成績であった。西谷本人も清々しい表情だったと思う。(田中監督)」


40km近く独走し続けたダニエル・マーティン選手
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photo:Tsubasa


追走集団に入る西谷選手
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photo:Tsubasa


追走集団の品川選手
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photo:Tsubasa


別府選手
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鈴木選手
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優勝は逃げ切りでマーティン選手
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2位争いは混戦。西谷選手は惜しくも表彰台を逃した
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photo:Tsubasa


レースを終えお互いの健闘を称えあう
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レースを終えて
最後はもう少し人数を絞りたかった。マーティン選手のアタックに誰も着いていけずで別府選手が追ったのみだった。自分がアタックすると全員反応して着いてくる。スプリントになるのを覚悟していたら福島選手のアタック。最後埋もれるくらいならと早がけしゴールを目指したが畑中選手がきていた。上手かったと思います。しかし今年はやるだけやったので悔いはないです。(西谷泰治選手)

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photo:Tsubasa


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今年のジャパンカップ。マーティン選手の驚異の独走はさすがの走りでしたが、今年は何といっても日本人選手の走りが光ったレースとなりました。2位以下の追走集団には西谷選手を含む日本トップ選手がひしめき合い、10位以内に5名を送り込んでいます。海外レースファンにとってはもちろん、日本選手を応援してくれているファンの皆さんにとっても、見ごたえ十分の素晴らしいレースを繰り広げてくれたと感じます。

今年のジャパンカップもたくさんの応援を本当にありがとうございました。
愛三レーシングチームとしての今シーズンのレースは残すところ「ツールドおきなわ」となりました。また例年どおり盛選手のトラックレースシーズンも始まっています。

西谷選手はジャパンカップ翌日からすでに「アジア大会」の合宿に入っており、盛選手とともに最後の追い込みをかけています。また「ツールドおきなわ」に出場予定の選手もレースに向けて練習に励んでいます。
今シーズン最後まで愛三レーシングらしい走りを皆さんにお届けしたいと思います。今後も応援よろしくお願いします!


ジャパンカップサイクルロードレース2010 結果
1位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・トランジションズ)   
2位 ピーター・マクドナルド(オーストラリア)                 
3位 畑中勇介(シマノレーシング)
4位 西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)
5位 鈴木真理(シマノレーシング)
6位 宮澤崇史(TEAM NIPPO)
7位 ヨハネス・フレーリンガー(ドイツ、チームミルラム)
8位 アナス・ルンド(デンマーク、サクソバンク)
9位 新城幸也(Bboxブイグテレコム)
10位 ルーカ・マッツァンティ(イタリア、カチューシャ)

13位 品川真寛(愛三工業レーシングチーム)
24位 別府匠(愛三工業レーシングチーム)
26位 鈴木謙一(愛三工業レーシングチーム)
DNF  綾部勇成

コメント(4)

クリテ編、前夜編と合わせて、たくさんの写真と読み応えのある長文レポートありがとうございました。ジャパンCがいつか観てみたいレースから絶対観たいレースへと変わりましたよ。さて今日からビールも我慢して積み立て開始です。

今年も古賀志山へ行く予定がドタキャンとなり残念な思いも、ハシモトさんの素晴らしい写真とリポートで現場の雰囲気を感じられました。
でも、やはりエース西谷選手とTEAM AISAN皆さんの活躍や例年以上の日本人選手の頑張りを現場で感じたかった。
来年こそ!

北海道よりさん

コメントありがとうございます。とっても嬉しくて感動しました。いつか観てみたいレースから絶対観たいレースへ・・・。来年は20周年大会なので益々盛り上がることと思います。北海道は遠いです。気軽にきて下さいなんていえません。でも来て良かったと言って頂けるレースを来年もしてくれると思います。来年宇都宮で一緒に応援できる日を楽しみにしています。ありがとうございます!

kinsanさん

コメントありがとうございます。連絡を頂いていたのにバタバタで返せず申し訳なかったです・・・。今年は本当に愛三レーシングも他の日本チームも健闘し見ごたえありました。去年まで見ていたレースにはない希望と感動がありました。来年はアイサンフラッグで一緒に盛り上げて頂ければ嬉しいです。これからも愛三の走りを伝えていきますのでヨロシクお願いします。来年なんと6年目に突入です☆

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