REPORT

10/1(日)おおいたアーバンクラシック (UCI 1.2)レースレポート

いつも愛三工業レーシングチームを応援いただき、本当にありがとうございます。

2023年10月1日(日)
大分県大分市大分スポーツ公園周辺特設コースで行われた
『 おおいたアーバンクラシック 』水谷監督のレースレポートです。

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マサ(石上優大)が勝ち逃げに乗るが13位に終わる。

昨日の優勝したレースから舞台は変わり今日は起伏の多いロードレース。
以前この大会で優勝経験のあるマサをエースにレーススタート。
噂通りコースの難易度は高く、多くのレース経験と自転車のスキルを必要とするコースレイアウトで1周目から落車があり集団は分裂状態に。

今回トレーニーで初参戦の初川はチームオーダー通り、逃げを試みるがペースが予想以上に速く苦戦した。
実際にレース前半から脱落者が多く、パンクで遅れた憲人(西尾憲人も集団へ復帰できずレースを終えてしまう。
各チームのアタックが絶えない中、20名を超える逃げか形成される。
複数のメンバーを送り込んだチームもあったが愛三はマサ1名だけ。

この状態では勝負にならないので、後方集団から啓吾が3人でブリッジをかけるが失敗に終わる。

最終的にマサが1人での勝負となり、レース後半で多くのアタックに対応するがやはりアシストのいないマサは体力の消耗が激しかった。
なんとか7位争いまでに持ち込んだが13位と悔しい結果でレース終了。

次のレースはツール・ド・九州。
招待して頂いた事に対して恥ずかしくない走りをし、気持ちを切り替えて参戦したいと思います。
ファンの皆様、週末の大分での応援ありがとうございました。


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↓リザルト↓
公式リザルト

1位 ライアン カバナ/ KINAN RACING TEAM
2位 リチャード ケイ/ ARA SKIP CAPITAL
3位 モレ ドリュー / KINAN RACING TEAM


13位 石上 優大
24位 岡本 隼

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石上優大選手のレース後のコメントです。

Masahiro_smile.jpg

問)まずは今日のレースを振り返って
石上)今日は、とにかく勝つために走りましたが、実力不足と、戦術不足でした。
とにかく優勝を狙って走りました。

問)逃げ集団にチームメイトが残念ながらいませんでしたが?
石上)はい。でもそれはすぐに切り替えて、一人だとしても勝ちにいく!ということに変わりはなかったので、数的不利と言われていたかもしれませんが、自分はそれを気にせず集中して走りました。

問)前半から中盤にかけての走りについて、自分の戦術含めて教えてください。
石上)逃げが決まったのは良かったのですが、人数が20人以上いて、これは多すぎると思いました。
自分自身、今日のような展開で逃げが20人以上というレースを走った記憶もなく、もう少し人数は少なくしたいと思い、逃げから抜け出そうと思いました。

問)石上選手としては、一桁の人数の方が良かった?
石上)はい。多くて10人くらいまでで、追いかけっこのような形で展開する方が良かったです。
なので、20数名の集団から、一人で逃げるではなく、何人かで抜け出して、そこでもうひと踏ん張りしたかったですがうまくいきませんでした。

問)自分が望んでいた形でないまま後半までいきましたが、特にマークをしていた選手やチームはありますか?
石上)ヴィクトワール広島の選手が1人だったので彼をマークしながら、彼と一緒に行くことは狙っていました。ただ、後続から追いついてきた5人くらいが合流して、そこに彼のチームメイトがいたのでその作戦は使えなくなってしまいました。

問)結果的に優勝した、ライアン・カバナ(KINAN)が逃げて、そこをリチャード・ケイ(ARA)選手が追いましたがあそこにつくことは?
石上)今思えば、あそこにつくのはあったということになりますが・・・。あの時点(ラスト約45㎞)では、そこまでやりあっているタイミングでもなかったので注視していなかったのもありますし、あそこから逃げ切りはないかとも思っていました。

問)それでもそのまま2人の先行で進む中では?
石上)もちろんどうしたら勝てるかを考えていました。自分と同じところにも他にも強い選手もいたし、自分自身もそこから抜け出す走りを何度も試しましたが、うまくいきませんでした。

問)そこで追走が4名出ましたが、そこは?
石上)抜け出しを試みて、疲労し、少し回復してまた踏んでという中でした。あの4人は見えていたので、追いつこうと踏んだのですが、力が足りませんでした。

問)先頭2人、その後追走が4名と状況が変わりましたが、その中で、自身の目標を例えば、3位狙いに切り替えるなどの変化はありませんでしたか?
石上)全くありませんでした。自分の目標はあくまで勝つことでした。レースはフィニッシュするまで何があるかわかりませんよね。ライバルのトラブルを望んでいるわけではもちろんありませんが、例えば、どこで誰がパンクに見舞われるかもわからないですから。どんな状況でも勝つために走っていました。
追走4人が行った後も自分は何度も抜け出して追いつく試みはしましたが、周りにいた選手やチームの目論見もあって、成功はしませんでしたが。

問)結果残念ながら勝つことはできませんでしたが、反省点をあげるとしたら?
石上)最後まで勝ちを目指して走ったけれども、自分が弱かったということだと思います。
レース後は、監督からもっとクレバーに走らないと、とは言われましたが・・・。
先程も言いましたけど、20人以上の逃げでの展開はやはり経験がなかったので、その経験の差は出たかなとも思います。

問)そんな今日の自分の走りについては?
石上)自分としての走りはしっかり貫きました。
自分としては、逃げを作ったり、逃げに入ってそこから抜け出してという形でしっかり勝たないとと思っているので、たとえ、その状況にチームメイトがいないとしても、それを言い訳にはせずに、それでも勝てるように戦っていきます。

問)次へ向けて一言お願いします。
石上)次はしっかり結果を出せるようにいつも通り頑張ります!

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続いて、2日間、初めての愛三ジャージで走り、残念ながら両日ともDNFとなってしまった
初川弘浩選手にもほろ苦いデビュー戦について振り返ってもらいました。

Hatsukawa_トリミング.JPG

問)2日間のレースを走った率直な感想を教えてください。
初川)初めてのUCIレースはいままで走ってきたレースとは比べ物にならない強度でした。
初日のクリテリウムは何もできずちぎれてしまい、2日目のアーバンクラシックは序盤の逃げに数回反応してオールアウトしてしまいました。
与えていただいた仕事ができず、悔しい気持ちでいっぱいです。

問)この2レースを通じて良かったことは?
初川)UCIレースの強度や現状の自分の立ち位置を知れたことです。
「チームに貢献したい」「このレベルのレースで勝負がしたい」という強いモチベーションをもらえました。

問)それでは反省点は?
初川)周りがプロ選手ばかりというレースが初めてで、気持ちの部分で思い切りが足りていませんでした。
実力の部分でも、まだまだベースが足りていないので余裕をもって走ることが出来ませんでした。

問)今後に向けて今はどんな気持ちですか?
初川)今はとにかく強くなりたいという気持ちが強いです。
監督やチームの先輩方からレースの走り方などを教えていただいたことや、2日間レースを走る中で学んだことを直近のレースにいかします。

問)ファンの皆さんへのメッセージをお願いします。
初川)愛三のジャージを着て走る初めてのレースにも関わらず、レース前に優しく声をかけてくださったり、レース中も「こうひろー!」と名前を呼んで応援していただいたファンの方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
愛三ファンの皆様に良い走りを見てもらうためにも、もっと強くなりたいと思えました。 2日間にわたる熱い応援、本当にありがとうございました!

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昨日は勝利に喜び、今日は結果が出ず、悔しさもありながらもそれぞれの想い、チームの想いで戦った2日間でした。

2日間、現地で、配信で、SNSで応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。

共に喜び、ともに悔しいともってくれるファンの皆さんの存在は、選手だけでなくスタッフにもチカラとなっています。
次戦は、初開催のツール・ド・九州に参戦予定です。

この経験も活かして戦う、愛三工業レーシングチームへの応援をこれからもよろしくお願いします!

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