REPORT

1/15-1/19 New Zealand Cycle Classic (UCI 2.2) レポート

1月15日(水)から1月19日(日)までニュージーランド・マスタートン周辺で行われたニュージーランドサイクルクラシックに出場しました。愛三工業レーシングチームとしては昨年に続き2回目の出場になります。今年は地元ニュージーランドの元チャンピオンのクリスティを迎えて4名で出場しました。チームの目標は、ステージ優勝をしてUCIポイントを獲得することと、オセアニアツアーはプロを目指す若い選手の活気があり、同じレースを走ることで現在の世界のレベルを見ることです。

第1ステージ
122km
Masterton - Masterton
このレースは、毎日滞在しているホテルの前からスタートするので、朝の移動もなく快適なレースです。第1ステージはマスタートンから北上して、大きな周回をして再びマスタートンに帰ってくる122km。平坦基調ですが、第1ステージなのでまとめるチームがないと集団が崩壊する可能性もあり気が抜けません。またフィニッシュが上り基調なので、スプリントも純粋なスプリンターよりもパンチャータイプの選手が得意な印象でした。レースは逃げができて、吸収を繰り返す展開になり、最終的に2名の選手が逃げました。それを強豪チームがスプリントに向けて牽引して、最後はスプリント勝負になり前年総合優勝している元オムニアムの世界チャンピオンBlack SpokeのAaron gate選手が優勝。愛三ではクリスティの10位が最高位でした。

第2ステージ
121km
Masterton - Gladstone Circuit - Masterton
第2ステージはマスタートンから南に行き、山岳ポイントのある周回を3周してマスタートンに戻ってくる121km。山岳ポイントはあるものの、平坦基調なことからスプリントでのフィニッシュになる予想でした。気温が低く、多くの選手が長袖で走っていました。

序盤から5名の選手が逃げ、リーダーチームがコントロールする展開。最後は5名も捕まりスプリントでのフィニッシュになりました。愛三ではクリスティが13位でフィニッシュ。住吉・大前もそれぞれ20位、21位でフィニッシュして調子を取り戻しています。平均速度46.5kmの高速レースでした。

第3ステージ
127km
Masterton - Martinborough
第3ステージもマスタートンから南に向かい、Martinboroughの街の周回コースを9周してフィニッシュする127km。この日も平坦基調だったため集団スプリントでのフィニッシュが予想されました。

途中強豪チームを含む15名の選手が先行して、集団とはみるみる差が開いていきましたが、前に選手を入れることができなかったキナンやサプラが牽引をしてタイム差をひっくり返し、集団スプリントでのフィニッシュになりました。ここでは大前が奮闘してステージ7位でフィニッシュ。途中岡本がパンクしてしまい、復帰に力を使いスプリントをすることができなかったのは悔やまれますが、だんだんと走りがまとまってきました。平均スピードが47.4kmと、前日に引き続きハイスピードなレースでした。

第4ステージ
175.6km
Masterton - Te Wharau - Admiral Hill
第4ステージは今大会のクイーンステージ、アドミラルヒルの山頂フィニッシュです。その前に山岳ポイントのある大周回を3周する最長距離のステージでした。序盤から6名の選手が逃げ、集団が追う展開でした。レースは淡々と進み、アドミラルヒルに入る時点で前は人数を減らし、集団は大きなまま登坂を開始しました。優勝は逃げからアタックをかけたブリッジレーンの選手。愛三ではクリスティがトップから2分11秒差のステージ18位でした。その他の選手もトップから4分差でフィニッシュをしており、連戦の疲労がある中でも総合力が上がっていることを感じました。

第5ステージ
120km
Mitre Mega10 Circuit Masterton
最終第5ステージは、マスタートンの郊外の1周9.6kmの周回コースで行われました。序盤からアタックがかかりそれを吸収する激しい展開で、一時はリーダージャージが逃げたり、逆転狙いの逃げができるなど予断を許さない状況でしたが、最終的には集団は一つになり、集団スプリントになりました。最終コーナーを先頭で曲がったクリスティと大前が先行。粘りましたがさすがに400m先行は長く、ステージ5位でフィニッシュ。その後ろから住吉とスプリントに入った岡本がステージ6位に。最後で少し連携にばらつきが出てしまいましたが、最終ステージでステージ優勝が見えるところまで来ることができました。

結果、個人総合ではクリスティの16位が最高位、チーム総合では4人での出場ながら、18チーム中11位で終えることができました。次回、出場する際は6名で万全の体制で出場することができれば、さらにレベルの高い走りができると実感しました。今回UCIポイントを獲得することができませんでしたが、選手たちのレベルアップを感じたので、今後のレースでの飛躍が期待できます。

今回も皆様の温かい応援のおかげで無事に怪我なく終えることができました。
また次のレースもご期待に応えられるよう頑張ります。
ご声援、誠にありがとうございました。

Text : Takumi BEPPU

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