REPORT

4/6 The Princess Maha Chakri Sirindhorn Cup Tour of Thailand 2017 Stage6 レポート

Tour of Thailand 2017 Stage 6

本日はツアーオブタイランド最終日となる第6ステージが行われた。

レースはコース途中に1級山岳を挟む135kmのレイアウトで前半戦が山場になることが容易に想像できた。このことから小森の総合9位を全員で守ること、展開次第でスプリントポイントを狙い、総合ジャンプアップを目指す構えで臨むこととした。

レースは常にハイペースで進み、前半の山場となる山岳の麓までに一度4名のエスケープグループが形成される。この中には小森と総合成績で同タイムの選手が入っており、これを原田がチェックする形で入るが差は一時1分以上開く展開となる。一方メイン集団は山岳賞争いのチームがKOM狙いのペースアップを図り、ハイペースで先行4名を追撃していく。頂上まで残り3kmほどで先行4名を吸収したメイン集団はその後カウンターアタックの応酬となり、バラバラになり始めるものの頂上通過後の下りで集団は一度1つに戻る。

その後も他チームの総合逆転にかける攻撃の手は緩まない。平坦区間でも抜け出しを図る総合上位陣の動きにはチーム総動員で対処し難局を脱したかに見えたが、スプリントポイントまで残り10kmを残した地点で小森と住吉の2人が同時にパンクするトラブルが発生。小森のホイールは岡本が素早く交換し再スタートを切らせたものの、スプリントポイント争いが激しくなっているためペースが早く、集団復帰に手こずりここでの勝負には絡むことができなかった。ここのスプリントポイントでは総合争いで同タイムの選手に3位通過され、この選手がボーナスタイム1秒を獲得したために小森は1つ順位を下げてしまう。

住吉と岡本も集団復帰にさせて、残り30kmで集団は一つ。激しかったアタック合戦も収束し、勝負は集団ゴールスプリントを残すのみとなった。

最後はチーム全員で小森を集団スプリントに送り込むが、思ったより道幅も狭く前方の位置どりが難しい状態のまま小森は11位でのフィニッシュとなり総合成績を10位で終えることとなった。

不運も重なって総合を落とす結果となりくやしい気持ちもあるが、積極的に攻撃しスプリントポイントも果敢に攻め込んだ他チームの選手らを讃えたい。この最終ステージは少し守りの気持ちが強かったように感じている部分もあり、指揮に当たる側の力量不足を痛感した。反面、今大会でも各選手の能力が上がっていることの証しを垣間見る場面も多く実りあるレースができたように思う。

悪いことも良いことも含め、今後のチームが良い方向に向いていくようにこれらを生かしていきたい。
6日間応援ありがとうございました。

17 Tour of Thailand 2017 men Results Stage 6.pdf

Text : Taiji NISHITANI
Photo : Sonoko TANAKA

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