REPORT

5/24 ツアー・オブ・ジャパン2014 Stage5 リポート

Tour of Japan 2014
Stage5
IZU
146.4km

ツアーオブジャパン2014は残すところ2ステージとなり、最後の難所の伊豆ステージが行われました。

レースはスタート直後から総合上位陣が逆転を狙いアタックし、5名の選手が先行しました。5名の速度は非常に速く、どんどんとタイム差を広げていき、追走するメイン集団の追走メンバーを削り取っていきました。そのうち先行するメンバーも3名になり、追走するメイン集団も20名程に。

最後はメイン集団の総合上位の選手が追走を開始しましたが、先行する3名はタイム差2分つけ逃げ切り。後続は4名、3名、 10名と、バラバラになってフィニッシュ。愛三工業レーシングチームは早川朋宏が終盤までメイン集団で奮闘しましたが、ラスト2周で集団から脱落。その後8分差の22位でフィニッシュしました。個人総合は19位にあがっています。その他の選手はグルペットで諦めずに完走を目指し走行していましたが、ローカルルールの「周回遅れの選手はDNF」というルールの適用により、次の日の東京ステージまで駒を進めることができませんでした。

伊豆ステージは各チームにとっても波乱の展開になりました。イランの選手の強さは普段のアジアツアーでも知っているのである程度予測していました。しかし日本のサーキットの1周の短さ、普段のパーセンテージのタイムリミットよりも短いというのが災いしてしまいました。修善寺のサーキットは特に追い上げれる可能性のある平坦区間もほとんどないので、本当に強い選手が本気で走ってしまったら、超級山岳くらいのタイムリミット設定をしておかないとスプリンターのグルペットは完走が難しいのではと感じます。今までは強い選手の逆転などがあまり行われなかったためこのような結果は出ませんでしたが、いつかこうなるのだろうという予想はしていました。選手のレベル云々というよりもいかにして健闘した選手を次のステージに進ませるか、というところを配慮してもらえなかったのは残念でなりません。このツアーを日々「戦ってきた」選手が厳しいタイムリミットの設定のために最終日を走れないというは、少々敬意が薄いかな、と感じます。(少なくとも彼らはゴール(東京)を目指して諦めずに走っていました。)

ということで、東京ステージの愛三工業レーシングチームは早川朋宏1名の出走になります。この厳しいツアーで、飯田・修善寺を先頭集団で奮闘し、東京までたどり着いたことは非常に価値のあることです。ぜひみなさんの応援で祝福してあげてください。愛三工業レーシングチームの、そして日本の自転車ロードレースのネクストジェネレーションの代表として出走します。

応援よろしくお願いします。

Text : Takumi BEPPU

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