REPORT

6/10 ツール・ド・韓国2013 第2ステージ リポート

Tour de Korea 2013
Stage2
Muju - Gumi
138.1km

ツールドコリア第2ステージ。今日は138.1kmで4級と3級の2つのKOMがあり、後半にスプリントポイントがあるコースレイアウト。

愛三工業レーシングチームの作戦は、第1ステージで逃げに乗ってタイム差を稼いだ中島の総合がよいのでとりあえずはその順位をキープすることが目標。しかしながら展開次第で全体の順位のシャッフルが行われる可能性もあるので、そのときはリーダーを変えてその後のステージの動き方を考える。

例えば中島は総合上位なのでうかつに逃げしてもらえない。そこで中島以外の選手が逃げに乗って、そのときの中島の現状の総合よりその選手の総合が上がる場合やメリットが大きい場合はそちらを優先して逃げ切りを考える。そしてステージ優勝や総合アップを狙う。結果的に中島の総合順位はまだ上位に残っているので、その他の日で再び逃げに乗り、他チームにプレッシャーをかけることができる。つまりチームの中で総合のタイム差にばらつきが出るので、逃げに乗りやすかったり、奇襲をかけやすかったりと作戦に広がりが出る。

今日はまさにそのような日になりました。レース序盤から西谷と伊藤を含む21名の逃げが決まり、その中で初日も逃げて総合がよいのが3名。西谷が暫定の総合4位になりました。総合がよい香港の選手が2名、MTNケベカの選手が1名入っていて、西谷はそこから2分強遅れていたので、総合逆転は難しくなってしまうのですが、Team Nippo、チャンピオンシステムが総合上位を乗せていないことから集団は逃げを追走すると判断。チーム的には追いつかれても中島の順位があるので、西谷と伊藤でステージを狙うことにして、総合は成り行きにまかせることにしました。もし逃げ切ってタイム差が2分くらいなら、西谷と中島が並び、総合上位に2名入れることができます。また逃げに2名乗せていたチームは少なかったため、団体総合のアップも予想されました。基本的には追いつかれるのを前提での作戦でした。

しかしTeam Nippo、Champion Systemはあまり積極的に先頭交代をせず、タイム差は縮まらず。結局はリーダーチームのMTNケベカが長く先頭を引くことになりました。先頭の21名は人数を17名に減らしてゴールに向かう。

そして最終的に17名は4分の差でフィニッシュしました。総合成績の関係から先頭交代をしなかった選手が多かったので、ほとんどローテーションに加わっていた西谷、伊藤はゴール勝負をすることができませんでした。しかし西谷はステージ7位に入り、個人総合4位になりました。伊藤も健闘してステージ13位、個人総合21位になり、周りとのタイム差を減らすことに成功しました。中島はタイム差を失ってしまいましたが、個人総合14位で、まだ総合上位が狙える位置にいます。そして団体総合成績が香港についで2位に上がりました。ここまでの走りで2位に入っているのは上出来と言えるでしょう。明日からのステージでも上位に多くの選手がいることでプレッシャーをかけることができます。

明日のステージはGumiからYeongjuまでの165.2kmです。途中にスプリントポイントが1つ、4級の山岳が2つあります。そして今大会唯一の山岳頂上ゴールです。ここまでのステージでは山岳が得意な選手が上位にいる訳ではないので、愛三の選手たちはここで前に残ることで総合上位のジャンプアップが狙えます。1つ目の勝負所としての踏ん張り所です。ここでしっかりと残ってチーム力をアピールできたらと思います。

引き続き応援よろしくお願いします。

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Text. Takumi BEPPU

ツールド韓国2013
第2ステージ
結果
1位 Eric YOUNG(OPTUM P/B Kelly Benefit)3h20m05
2位 Jimin JUNG(KSPO)3h20m06s
3位 Jordan KERBY(Christina Watches-ONFONE)3h20m08s
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7位 西谷 泰治(愛三工業レーシングチーム)3h20m10s
13位 伊藤 雅和(愛三工業レーシングチーム)3h20m10s
43位 福田 真平(愛三工業レーシングチーム)3h24m06s
51位 中島 康晴(愛三工業レーシングチーム)3h24m06s
68位 平塚 吉光(愛三工業レーシングチーム)3h24m06s
81位 盛  一大(愛三工業レーシングチーム)3h24m06s
82位 木守  望(愛三工業レーシングチーム)3h24m06s
出走118名/完走116名

個人総合成績
1位 King Lok CHEUNG(香港ナショナルチーム)7h36m52s
2位 Yat Wai CHAN(香港ナショナルチーム)+9s
3位 Martin WESEMANN(MTNケベカ)+45s
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4位 西谷 泰治(愛三工業レーシングチーム)+2m18s
14位 中島 康晴(愛三工業レーシングチーム)+3m57s
21位 伊藤 雅和(愛三工業レーシングチーム)+5m02s
37位 盛  一大(愛三工業レーシングチーム)+7m07s
58位 平塚 吉光(愛三工業レーシングチーム)+8m58s
93位 福田 真平(愛三工業レーシングチーム)+24m10s
103位 木守  望(愛三工業レーシングチーム)+24m10s

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