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ツールドシンカラ2011 stage2 タイム差のついた2日目伊藤が10位

6月6日から12日までインドネシアで開催中の「ツール・ド・シンカラ2011(UCI2.2)」。2日目の今日は第2ステージが行なわれました。いよいよラインレースが始まりました。今日は平坦ステージで距離も105kmと短くタイム差はつきにくい予想でしたが、最後2名が伊藤選手の入った先頭集団に1分15秒をつけて逃げ切り。綾部選手、中島選手の入った追走集団は追いつくことができず総合で1分以上の差をつけられてしまいました。総合では伊藤選手の1分35秒遅れ10位が最高位。厳しい出だしとなりましたが今後まだまだ挽回のチャンスはあります。


今回はツール・ド・シンカラ皆勤賞の綾部勇成選手を筆頭に、山岳での走りが期待される鈴木選手、若手実力派の中島選手、新人伊藤選手、木守選手の5名で臨んでいます。このメンバーではもちろん初の参戦。色々な意味で「過酷」なアジアツアーでどのような走りを見せられるのか。鈴木選手は4月のツールド韓国での鎖骨骨折からの復帰戦でもあり決して本調子とはいえない状態ではありますが、この5人で結果と経験の両方を獲得し今後のレースに繋げたいところです。


明日の第3ステージはシンカラ名物にもなりつつある「ケロック44」と呼ばれる過酷な九十九折区間を越えるステージ。ケロックは現地の言葉で「カーブ」と言う意味で、その名のとおり44のカーブを上ります。平均勾配は10パーセント。昨年のリポートを見てもその厳しさが伝わります。この上りをクリアし少しでも総合順位をあげるべく戦います。明日の第3ステージは現地時間9時(日本時間11時)スタートです。


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ツールドシンカラ2011 第2ステージリポート
text:Takumi BEPPU(Team Manager) photo:Sonoko TANAKA


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ツールドシンカラ第2ステージはPadangからPariamanまでの105kmのステージ。コースプロフィールは平坦基調なのでゴールスプリントが予想されましたが、逃げの可能性も十分にあるので、作戦では有力どころのアザド大学や香港が入った逃げには必ず入り大人数を逃がさないこと心がけました。


レースはスタートするといつものようにアタックの応酬。しかしなかなか決まらない。レースが動いたのは45km地点を過ぎたくらいで20人くらいの逃げが決まりここに愛三からは伊藤選手が入る。
今日はラジオツールからの情報が途中から全然入ってこなくなり、後から選手に聞いた話では、伊藤選手の入った逃げはパラパラと少人数でアタックした選手達が集まりできたもので、そこにはすでにアザド大学の選手が2名入っていたこと。その後ろの集団に綾部選手と中島選手が入っていて、そこは追走しきれなかった選手と綾部選手たちの追走集団がくっついてできたということ。


伊藤選手が逃げに乗る
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追走集団に入る綾部選手、中島選手
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ゴールまで20km地点でチームカーで上がって確認したときの状況は、伊藤選手のいた集団と綾部選手・中島選手が入っていた集団のタイム差が45秒くらい。ちょうどそこでアザド大学の選手達が交互にアタックをしてタイム差がついたようで、最終的に2名が抜け出し伊藤選手のいる集団に1分15秒差を付けて逃げ切りゴール。伊藤選手は先頭集団でゴールして区間10位でした。綾部選手と中島選手の集団は前から降ってくる選手をどんどん吸収していきましたが最終的にトップから1分39秒遅れ、伊藤選手の集団とは24秒差でのゴールになりました。勢いがあっただけに残念でした。


今日のレースは伊藤選手が入っていた集団にはほとんどのチームが乗っていたのに、最有力と言われていたアザド大学の選手を2名も逃がしてしまったことから力の差があったと言わざるをえません。しかし伊藤選手の頑張りと、綾部選手、中島選手の追い上げで最悪の状態は逃れることができました。まだレースは終わったわけではないし見せ場もたくさんあるので、明日からのステージではステージ優勝を狙い順位をあげていくことを目標に走っていきたいと思います。


明日はPariamanからBukit Tinggiまでの125kmのステージ。去年からシンカラに登場している名物「Kerok44」のつづら折の坂を上ります。去年は綾部選手が逃げに乗り6位でフィニッシュしているステージです。期待しましょう。応援よろしくお願いします。


伊藤選手は1分15秒遅れでゴールし区間10位
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綾部選手
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鈴木選手と木守選手
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Tour de Singkarak 2011 STAGE 2 ‐ PADANG‐PARIAMAN
1 ZARGARI Amir (IUA)
2 EMAMI Rahim (IUA) 00:00
3 CALDER Logan (PBR) 01:10
4 JAYA Herwin (PSN) 01:15
5 ABDULLAH Fatahillah (MDA) 01:15
6 SCHOLZ Timo (CCN) 01:15
7 CARRERA Sherwin (7EL) 01:15
8 CHOI Ki Ho (HKG) 01:15
9 SCHREURS Leander (GLB) 01:15
10 ITO Masakazu (AIS) 01:15

14 AYABE Takeaki (AIS) 01:39
30 NAKAJIMA Yasuharu (AIS) 01:39
107 SUZUKI Kenichi (AIS) 09:54
108 KIMORI Nozomu (AIS) 09:54


INDIVIDUAL GENERAL CLASSIFICATION by TIME (YELLOW JERSEY)
1 ZARGARI Amir (IUA)  3:48:16
2 EMAMI Rahim (IUA) 00:02
3 CALDER Logan (PBR) 01:16
4 JAYA Herwin (PSN) 01:22
5 ABDULLAH Fatahillah (MDA)01:24
6 SCHOLZ Timo (CCN) 01:25
7 BERKEN BOSCH Maint (GLB) 01:25
8 CHOI Ki Ho (HKG) 01:25
9 SCHREURS Leander (GLB) 01:25
10 ITO Masakazu (AIS) 01:25

15 AYABE Takeaki (AIS) 01:49
23 NAKAJIMA Yasuharu (AIS) 01:49
106 KIMORI Nozomu (AIS) 10:04
107 SUZUKI Kenichi (AIS) 10:04


Singkarak2011
Aisan Racing Team: ツール・ド・シンカラ2011特設ページ


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