REPORT

ツール・ド・韓国2011 stage2 中島がスプリント賞ジャージ獲得

4月15日(金)に開幕した「ツール・ド・韓国2011(UCI2.2)」は、2日目第2ステージが行われ、愛三工業レーシングチームは今季新加入の中島康晴が途中逃げにのって、スプリント賞ジャージを獲得しました。別府匠監督のレースリポートです。


------------------------------------------------------------------------
ツール・ド・韓国2011 Race Report (stage2)
text.Takumi BEPPU (Team Manager)/photo:Nana WATARAI


ツール・ド・韓国第2ステージは昨日のゴール地点のGeochangからGangjinの213.3kmのステージ。このステージのスタート地点とゴール地点は2008年に愛三レーシングで参加したツール・ド・コリア・ジャパンでも来たことがある場所でした。そのときは雨のステージでひどく冷えたのを覚えています。今回はコースは違いますがそのときとはを反対方向に走っていきました。


スタート前
T1


T2


今日の愛三の作戦としては総合上位の絡む逃げができたときは昨日に先頭に残っていた4人で対応。総合争いにそこまで影響をしなさそうな逃げには昨日遅れている西谷、中島で対応。最終的に先頭に誰かしら乗っていることを前提とした作戦でした。


今日もスタートしてからアタックの応酬。最初の上りで5~6人くらいの逃げができていましたが、愛三が乗っていないことから西谷選手のコントロールで吸収、その後の60km過ぎくらいの地点で中島選手が得意の下りで飛び出して2名で先行しました。そこにさらに2名が加わり4人に逃げができました。その逃げは集団に容認されて逃げ続けました。


西谷選手
T4


福田選手
T3


99.8km地点に設定されているスプリントポイントを中島選手が1位で通過して、一気にポイントリーダーの候補に入りました。このレースはゴールの着順のポイントが付かないので、中間スプリントポイントの合計点だけでスプリントジャージが決まります。昔のTOJのスプリントジャージ(黄色)と同じ方式です。次のスプリントポイントに期待がかかります。


逃げる中島選手
T5


4人はそのまま集団と3分くらいのタイム差をキープしていきました。集団はリーダーのタブリーズと総合2位を抱えるチームType1がコントロール。そして逃げは途中メカトラで1名失うものの3人で2回目のスプリントポイントへ。中島選手が先行して獲りにいくも香港の選手に刺されて2位通過。しかしポイントリーダーに躍り出てジャージが確定しました。


2度目のスプリントポイント。中島選手は惜しくも2位
T7


3人でゴールを目指す
T6


その後その逃げは更に1名脱落し、香港の選手と中島選手2名で40秒くらいの差をキープして逃げ続けましたが、残り15kmを切って吸収され、集団ゴールスプリントへ。このタイミングで品川選手がパンクしましたが、残り3kmを切っていたので同タイム扱いになるのでセーフ。しかしゴールしてみると46位以降の選手が12秒のタイム差をとられてしまい、そこに福田選手と鈴木選手、中島選手が入っていたので3人に12秒のタイム差がついてしまいました。しかし品川選手のパンクが合ったおかげで団体総合に関わる3人がトップと同タイムだったのでそこの遅れは免れました。勝ったのは韓国選抜のJang Chan Jae選手。愛三では盛選手が14位でした。


パンクした品川選手
T8


ゴール後の選手たち
T11


中島選手本人にはすでにタイム差がついているので、行けるのであれば香港の選手を振り切り独走に持ち込んで総合圏内の選手たちの追走をあきらめさせることができれば、という指示しましたがさすがに60km逃げていたのもあり、消耗が激しかったようです。そういう走りはまだまだこれからですね。とはいえ積極的なレース運びは期待が持てます。


スプリント賞ジャージを獲得した中島選手
T9


表彰式前にチームロゴをジャージにプリントする
Tour_de_korea_2011_378


今日は中島選手がいい走りをしてジャージを獲得してくれました。このレースはこのあとの第3ステージ、第5ステージ、第9ステージの3つしかスプリントポイントがありません。(6、7、8ステージは山岳ステージのため設定なし)なので一つ一つのチャンスを確実にものにしていきたいと思います。そして個人総合成績は総合上位につけているチームが人数を減らしたりあまり万全の体制ではなくなってきているので、まだ4人の選手が総合圏内にいる愛三レーシングはこれからだんだんと存在感をアピールしていき、最終的に多くの賞を持っていけるように虎視眈々と狙っていきたいと思います。


Korea2011
→ Tour de Korea 2011

コメントする