中国・海南(ハイナン)島を舞台に繰り広げられる9日間のステージレース
「ツアー・オブ・ハイナン2010(UCI2.HC)」。
今日15日(金)は第5ステージが行なわれました。
HC(超級)クラスの「ツアー・オブ・ハイナン」に初出場を果たした愛三レーシングは、アジア、そして世界へのステップとして毎年新しい＜挑戦＞を続けてきました。春先の「ツール・ド・ランカウイ」と同様、この「ツアー・オブ・ハイナン」では＜ステージ一勝＞を目標に戦っています。しかし蓋を開けてみれば、初日5位、第2ステージ2位と、昨日の第4ステージまで総合上位に絡む戦いに。
本日の第5ステージは平坦ステージ。大雨被害の影響でコースが短縮され細かい逃げがあったものの集団ゴールの様相でしたが、ラスト3キロ地点で落車が発生し集団が分断される事態に。29位以降の選手にタイム差が付き総合順位も入れ替わる結果となりました。
ここまで上位に位置していた愛三レーシング西谷選手はトップから36秒遅れの総合15位に順位を落としています。
シーズン最後の海外ツアー、9日間のレースも折り返しに入りました。
総合上位が固まり始めているだけに、スプリントでの争いになれば愛三レーシングにもステージ優勝のチャンスはまだまだあると言えます。残り4日間で嬉しいニュースをお届けできればと思います。
ツアー・オブ・ハイナン2010 第5ステージリポート(137.8km)
photo:TANAKA Sonoko,AISAN Racing Team
今日も雨が降ったりやんだり
綾部選手は昨日のステージで落車し膝を負傷中･･･
雨対策でキャップの上を切ってツバだけにして雨よけに
今日はホテルの前がスタート地点。まもなくレースが始まります
朝方降っていた雨もスタート前には止み予定通り現地時間の午前10時にスタートした。スタートしてすぐ9人の逃げグループが決まった。ASTANAのKIREYEV Roman選手、FOOTONのGUTIERREZ Mario選手、SKILの土井雪広選手、Fly VのKEMP David選手、Marco PoloのLOH Sea Keong選手、German KuotaのSCHMITT Alex選手、青海チームのWU Shengjun選手、RUSSIANのVALYNIN Valeny選手、UKRAINIANのGRECHYM Sergiy選手。
メイン集団とのタイム差が1分16秒まで開いたところでFOOTON-SERVETTOチームがコントロールし20km付近で吸収した。個人総合2位につけているWALKER Johnnie選手に24km地点のスプリントポイントを獲らせたかったのであろう。その後も小さいアタックがかかるが決定的な逃げには繋がらなかった。
定刻どおりレースがスタート。スタートすぐに高速に入る
photo:Aisan Racing Team
3回目のスプリントポイント後(81km)、TEAM DIFFERDANGEのRETSCHKE Robert選手がメイン集団から抜け出しタイム差が最大1分53秒まで開いた。メイン集団をコントロールするのはASTANAとKAZAKHSTANチーム。
80kmで補給を受ける綾部選手
盛選手
90km付近では晴れ間も
100km過ぎに再び雨
残り4km付近の「世紀大橋」。ここを越えてゴールへ
photo:Aisan Racing Team
RETSCHKE Robert選手の逃げは残り10kmで捕まりそのまま大集団でのゴールかと思われたが、残り3kmで落車がありメイン集団が分裂。愛三チームは全員第2集団にとり残された。第2集団は先頭集団に追いつくことなく約10秒差でゴールした。ステージ優勝は昨日と同じSKIL-SHIMANOのVAN HUMMEL Kenny選手。愛三は盛の35位がチーム最高位となった。個人総合順位は西谷が15位へと後退した。
今日は不運もあり遅れてしまいましたが、明日からまた気持ちを切り替えてステージ1勝に向け戦っていきたいと思います。明日第6ステージはHaikouからChengmaiへ向かう160.8kmです。(田中光輝監督)
ツアーオブハイナン 第5ステージ結果
1.VAN HUMMEL Kenny (SKS)
2.KOVALEV Ivan (RUS)
3.CANTWELL Jonathan (VAU)
35.MORI Kazuhiro (Aisan Racing Team) 00:12
56.AYABE Takeaki (Aisan Racing Team) 00:12
63.FUKUDA Simpei (Aisan Racing Team) 00:12
64.NISHITANI Taiji (Aisan Racing Team) 00:12
105.SUZUKI Kenichi (Aisan Racing Team) 00:49
個人総合順位
1.IGLINSKIY Valentin (AST)
2.WALKER Johnnie (FOT) 00:20
3.REUNEN J Kiel (JBC) 00:23
15.NISHITANI Taiji (Aisan Racing Team) 00:36
19.MORI Kazuhiro (Aisan Racing Team) 00:42
31 AYABE Takeaki (Aisan Racing Team) 00:48
54.FUKUDA Simpei (Aisan Racing Team) 03:02
80.SUZUKI Kenichi (Aisan Racing Team) 03:59
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