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ツール・ド・シンカラ stage1 初日チームタイムトライアル

6月1日から6日まで開催される「ツール・ド・シンカラ(UCI 2.2)」。
本日初日第1ステージが行なわれました。

第1ステージの写真追加しました。


「ツールドシンカラ」は昨年初開催された「生まれたて」のレースです。
歴史が浅いとはいえ、アジアランキング上位を占める宿敵「イラン」の強豪チームがこぞって出場するレベルの高いレースとなります。
愛三レーシングは昨年に続き、同時期にあった国内UCI レースではなくこの「シンカラ」への出場を決めました。

アジアツアーを主戦場に戦うチームにとってシンカラは「しっかりと結果を残す」重要なレースに位置づけています。
そしてもうひとつの大きな理由として、昨年スマトラ島沖で起きた大地震で被災した開催地に愛三レーシングの走りで元気や勇気、希望を届けたいという想いがあります。


何日にも渡るステージレースを開催するには多方面での協力が必要であり、決して簡単なことではないと思います。
現地の皆さんはこのツールドシンカラに向けて、様々な思いを抱きご苦労を重ねながら今日の日を迎えられたことでしょう。

熱い熱いインドネシアの地で行なわれる「ツールドシンカラ」。
日本の皆さんには馴染みのないレースかもしれませんが、ぜひ注目していただければと思います。愛三レーシングの熱い走りが現地の方やレースに関わる全ての方への励ましとなり、その走りが日本のファンの皆さんにも伝わるといいなと思います。


今回のレースは、開幕戦のツールドランカウイ同様現地にカメラマンが飛び、シクロワイアードさんにて現地リポートを伝えてくれます。
このサイトでもツールドシンカラ2010 特設ページで様々な情報をお伝えしていきます。


〔第1ステージ チームタイムトライアル(15.8km)〕
photo:Sonoko TANAKA


今回参加しているチームは22チーム。チームタイムトライアルの出走順は監督会議での抽選にて決定し、愛三チームは22チーム中20番目となった。
有力チームであるTABRIZ PETROCHEMICAL TEAM は最終出走の22番目。
朝は快晴で良い天気だったのだが昼過ぎから雲行きが怪しくなり、雨天でのチームタイムトライアルとなった。今は乾季らしいのだが・・・。


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photo:Sonoko TANAKA


レース前半での暫定トップタイムは、4番目に出走したCCN COLOSSI チームの20分30秒。レース中盤で暫定トップタイムが替わりGIANT ASIA RACING TEAM が19分28秒をたたき出す。

愛三チームは、綾部勇成が残り5kmで離れ、残り3kmで品川真寛が離れてしまい、鈴木謙一・別府匠・福田真平の3人になる。
しかしその中でも別府の調子が良く、3人になってからも別府が中心となってペースを維持し全体で5位の20分15秒でゴールした。
ステージ優勝は最後に出走したTABRIZ PETROCHEMICAL TEAM の19分09秒であった。


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photo:Sonoko TANAKA


〔ツールドシンカラ2010のエースは鈴木謙一選手〕
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photo:Sonoko TANAKA


明日は第2ステージA(81km)、第2ステージB(83.9km)と2回レースがある。特に午後の2Bステージは標高差約500mを一気に上る山頂ゴールとなっている。
初日第1ステージでトップとのタイム差が1分06秒とついてしまったが、明日からは山岳コースがあるので、今回のエースである鈴木謙一と別府匠の2人を軸に逆転を目指して戦っていきます。(監督 田中光輝)


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photo:Aisan Racing Team


昨年初開催された「ツールドシンカラ2009」は政府(文化観光省)主催ということもあり盛大な大会でした。愛三レーシングは、初日チームタイムトライアルで2位、レースの名前でもあるSingkara湖フィニッシュであった第3ステージBでステージ優勝という結果を残しました。

ステージレースのツールドシンカラは、大臣・州知事・県知事・各市の市長が、自転車レースで町おこしをし市民に楽しんでもらいたい、自転車レースでスマトラ=地震のイメージを払しょくし観光都市を目指そうと力を合わせて開催されたレースです。

しかし皮肉にも我々が帰国してから5ヶ月後にレースの中心地「パダン」周辺で大きな地震が発生しました。
インドネシア車連の方や事務局の方と連絡を取り続けたところ、2010年のレースは復興のためにも開催をしたいと準備を進めているとのことでした。

そして2010年も開催が決まりこうしてパダンの街に戻ってきました。嬉しい再会も沢山ありましたが、半壊したままの建物を見ると被害の大きさを感じます。

今日はTTTのスタート前にセレモニーがありスポーツ大臣と文化観光大臣のスピーチがありました。
「こんな時こそレース開催に向け復興をし、被災した人々をレースで盛り上げてこそ、この大会の意味がある。」


〔たくさんの方がレース会場に訪れている〕
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photo:Aisan Racing Team


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photo:Aisan Racing Team


〔町には震災の爪あとが今も残る〕
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photo:Aisan Racing Team


TTTのコースは左右には半壊、倒壊した建物がまだ多く残っていました。昨年もお世話になったチームカードライバーのDevi(デフィ)は一番被害のひどかったPariman(パリマン)という街で復興に尽力していたとのこと。
明日は一日に2ステージあり、2AのステージでそのParimanへ行きます。
(スタッフ 渡会菜々)


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明日のスタート時間のお知らせです。
2Aステージは日本時間の午前11時、現地時間の午前9時、2Bステージは日本時間の午後16:00、現地時間の午後14:00スタートとなっています。明日も応援宜しくお願いします!


Tour de Singkarak
ツール・ド・シンカラ特設ページ

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